第27話 ジャンボ苺スペシャル
「ついた‼️」
ここはこの王都で最も人気のあるスイーツ店らしい。楽しみすぎて真っ先にここにきた。
「ご注文は何になさいますか?」
よし、どれにしよ…
「ジャンボ苺スペシャルでお願いします。」
うん?
「その商品はカップル限定となっていますがお二人は恋人同士で間違いないでしょうか?」
「はい、ねえダーリン?」
レインさん目がガチすぎませんか…
「はい。(勢いに負けた)」
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「レインはどうしてここに?」
疑問に思ってたことを聞く。まじで焦った。こっそりきたはずなのに…
「あなたが城を出ていくのが見えてきたからついてきたのよ。
仕事も終わってたし。」
レインはめちゃめちゃ俺のことを見てくる。なんでそんなに見てくるんだよ。
「言うことはないわけ?」
はい‼︎
やばい、いきなり難問がきた。
どうすれば(冷や汗)
「まぁいいわ、今度からはしっかり私を誘いなさいよ。」
助かった。
「お待たせしました。ジャンボ苺スペシャルです。」
「うぉー」
「すごいわね。」
出てきたのは想像よりもはるかに大きい苺がたくさん乗ったパフェである。
あれ、スプーンが1つしかないな。
「すみません、スプーンをもうひとつください。」
店員さんはキリッとした顔で、
「このパフェは食べさせ合いっこしながら食べるのがルールです。」
え…
よく見たらまわりのお客さんと店員さんがみんなこっちを見ている。
他に誰もジャンボ苺スペシャル頼んでる人いないじゃん。
※ジャンボ苺スペシャルを頼むのはよっぽどラブラブなカップルだけであり注文すると注目の的になる。
「ルールなら仕方ないわね。」
レインはすごいニコニコしながら受け入れている。ちょい待ち、全然想定してなかった。
「ほら、口開けて」
レインはスプーンを口に近づけてくる。
恥ずかしすぎる。
「ほぉーら(少し威圧)」
「はい(負けた)」
羞恥心が凄すぎて味がわからない…
「次は私ね」
レインは口を開けて催促をしてくる。
勘弁してください。(真っ赤な顔)
『周りのみんなほっこり』
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「疲れた…」
スイーツを食べ終えたあとはレインにすごい連れ回された。
もう体力が底をつきそうだ。
今、レインは化粧直しをしに行ってる。
「少し飲み物でも買ってくるか。」
もう喉カラカラだ。
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《10分後》
ここどこだ?
なんか周り見覚えないんだけど…
ガシャン‼️(物が割れる音)
ビクッ
絶対道迷ったわ。だってなんかここ治安悪そうだもん。
早く戻ろ…
「おい、こんなところで何してんだ探したぞ。」
大柄の男が急いで来る。
「あの〜人違…」
「もう時間だから早くしろ❗️」
ちょっと待って腕掴まないで!
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《レイン視点》
レインは化粧直しをするためにお手洗いに行き、なぜか個室のトイレに入る。
「やばい幸せすぎて死んじゃう。」
いつもの凛とした顔はドロドロにとけて、今の彼女はただひたすらに淫らで蠱惑的だった。
レインは顔を引き締めで
「アスタを待たせてるからもどらないと。」
急いで戻ると、
「アスタどこ?」
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