第7話 周りをかき乱す

 《魔大国カストル南方軍司令部》


 司令室には白い肌で大柄な鬼が前線からの報告に頭を悩ませていた。


 「赤龍が前線で暴れているのはまだいい。あいつのことだ唯の暇つぶしだろう。敵を減らしてくれるのはありがたい。しかし…」


 前線からは赤龍が前線で暴れているのと、天魔が赤龍と一緒に来ているという報告が上がっていた。


 「天魔はなんのために戦場に出てきたのか。

あいつは基本的に後方にいて、自ら戦場にでたがるタイプではない。」


 策略において魔王様からも一目置かれ、周りから神の頭脳を持っているとまで言わしめる男だ。


 あいつのやる行動には意味がある。  これが七天共通の認識だ。


 しかしあいつ自身の戦闘力については情報が少なくて疑問を持たれることがおおいが、驚くことにこれまで戦いにおいて一度も負傷をしたことがないのだ。


 俺自身、あいつが怪我をしているのを見たことがない。周りからは天魔は絶対防御の魔法を持っていると言われている。そんなやつが弱いわけがない。


 あいつの功績は七天の中で斗出している。だから七天筆頭の立場にいるのだ。


 どんな問題でも解決する手腕が誰にも理解できずに周りを混乱させることからついた二つ名が『天魔』。


理解するのは不可能だとわかっているが…


 「少しくらい連絡をしてくれてもいいだろうに」


 鬼は頭を抱えた。

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 《レイン=ブラット視点》


 青い髪の女性が全速力で南に移動していた。


 「早く、アスタのところに行かないと。」


 アスタの危機かもしれないと焦る気持ちを抑えて自分が何するべきか考える。


 「元々アスタが南の前線に行くなんて予定はなかった。

行かなければならないほど大変なことがあると考えるのが妥当。」


 アスタから送られてきた座標とアスタにこっそりつけた発信機からの座標が同じではない。私にして欲しいことが連絡された座標にあるのか?


 本当はすぐにアスタのところに行きたいが仕方ない。早くやることを済ませてアスタのところに行く。


 あのメスガキドラゴンとずっと一緒に居させるなんて許せない。


 「邪魔するものは容赦しない」


 より一層スピードを上げた。

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 《一方その頃アスタは》


 「根性見せろ人間ども、私を満足させるのだ。」


 ルージュは人間たちをそこら辺の雑草のごとく殲滅していた。


 「また人間が飛んでいる…」


 赤龍の力凄すぎる。これは逆らったら生きて帰れないだろう。(遠い目)

体の震えが止まらない。


 なんか人間達かわいそうだな。あの立場にいたら失神する自信があるわ。


 もう疲れた。何はともあれ俺の出番はなさそうだ。ルージュが戦い終えるまで大人しく待っていよう。


 レインは全然来ないけどどうしたんだろう?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 白鬼→何か問題が起きないか胃が痛い


レイン→アスタを一番理解しているのは私


ルージュ→戦い楽しい


アスタ→早く帰りたい(死んだ目)

 

 

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