第2話 魔王に会おう
この国は魔王様にはよって治められており、七天に負けないぐらいの実力者だ。
今、なぜこんな話をするかというと…
「憂鬱だ… 」
ついさっき魔王様から呼び出されて、魔王様のところに向かっているのである。なんか俺からの意見が欲しいらしい。
俺じゃなくて他の七天の奴らに聞いてくれ、多分話を理解できないと思うから。
「どうしたの、体調でも悪い?」
体調の心配しているのはレインである。七天は実力主義であるため、七天を殺害する事で七天になる事ができる。だから七天はよく襲撃されるのだ。
俺なんてすぐに殺されてしまうから、外に行く時は常にレインを護衛につけて守ってもらうのだ。1人で出歩くことなんてできない。
どうにかして七天やめられないかな…
《玉座》
「アスタよ、これについてはどう思う?」
「それで間違い無いかと」
今は魔王様と2人っきりである。レインはここには入れず外で待っていてくれている。
流石、魔王でいるだけあって雰囲気が違う。雰囲気だけで気絶されられるんじゃないかと思うほどだ。なんか漏らしそう。
2人っきりはやばい。なんか気にさわることを言ったら殺されるだろう。本当に冷や汗が止まらない。
何とか、何とか
心を無にして(現実逃避)
無難なことを言って乗り切るんだ…
《魔王視点》
目の前にいる男は七天の第一席であり、私が最も信頼している部下である。七天は気性が荒いものが多い中でとてもまともで、どんな相談でもしっかり乗ってくれる。
他の七天の奴らは私と2人っきりだと緊張したおもむきになるが、こいつは涼しげな表情をしている。
実力については、直接的な戦闘がほとんどないためどれくらいなのかわからないがはっきりと言ってそこがしれない。
軍の指揮は他の七天の誰よりも優れ、絶望的な状況から勝利に導いたことも一度や二度ではない。
軍師としての力は誰もが認めるが戦闘力に関しては疑問に思われる事がある。
これは私の勘だが、他の七天よりも圧倒的に強いだろう。近くにいても全く魔力を感じない。よほど優れた魔力操作の技術があるのだろう。もしや魔王である私に比肩するかもしれない。
これからも七天として頑張ってもらいたい。こいつとならこの国がさらに発展させる事ができるだろう。
将来的に私の伴侶にするのもいいだろう。
これからが楽しみだ。
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