前世を思い出す系でよくあるのが、性格の豹変、やたらと前世の価値観をいいものとして現世の常識や立場を軽視すること。
個人的にそうなると、主人公が鼻につくようになり読み進められないことがあります。
ですがこの作品は、主人公に現世の人物としての意識を感じられるため、序盤で離脱することなく読めています。
貴族的プライドはありつつも、前世を思い出したことにより情もちゃんとあり、その塩梅がとてもいいです。
また、裏ボスに対しての態度による勘違い加速ラブコメ要素もいいスパイスになっています。
このまま路線をズレずにいってくれればいいなと期待してます。