二人の会話

椿 恋次郎

二人の会話


山「どうも〜!ニッカ山崎と申します!」


山「どうも!ボッカ山本です!」


山「二人あわせて」


山山「「ハーフパンツです!」」


「…なぁ、ちょっと待とうか?」


「え?それ台本のどこ?」


「いや、そうじゃなくてな…まず、なんだ?ツッコミどころが渋滞してるから少し整理しよう」


「え〜?今度の出し物は漫才で行こうって決めたじゃん?今更はイマイチ納得いかへんで?日光市民も結構納得いかへんで?」


「あー、まずその関東人でも分かる明らかにイントネーションおかしい関西弁はやめとこか?」


「あ、ちょっと伝染った?」


「やかましーわ!そもそもなんでコンビ名が“ハーフパンツ”なんよ?どー見てもこの二人の名前なら“ニッカボッカーズ”でしょ!?」


「あ〜、気づかれたか〜」


「どうしたら気づかれないと思った!?」


「黙っとけばギリ、イケルかな?と」


「イケるかい!それにな?お前のニッカ山崎はいいよ?うん、中々のセンスを感じる…けどな?俺のボッカ山本って何なんよ?何にも掛かってないしよ!」


「ま〜ま〜、落ち着いて一杯飲みなよ」


「ありがと、ってだからお前だけオイシイのよ!」


「も〜、欲しがりなんだから〜」


「そんでよ、もっと言いたいのはこの台本。なんでどっちのセリフも山なんだよ?これじゃどっちがどっちかパッと見わからんだろ!」


「よく気づいたな、山ちゃん」


「やかましいわ!もっと分かりやすくできるだろ!山崎と山本って書くくらい大した手間でもないだろーが!」


「山ちゃん、時代はエコやで?」


「お前も山ちゃんだろが!そんなら崎と本でもよろしいだろうが!」


「そ〜したいのも山山なんだけどな?」


「それが言いたかっただけだろ!」


「お後がよろしいようで」


「って終わらすな!もっとなんかあるだろ!漫才的にちゃんとしたオチが!」


「あ〜、台本の次のページな」


「え?次て…そんな短いんか?」


「ま〜ま〜、読んでやって」


「しゃあないなぁ…えー、こないだ不動産屋見掛けたら旗になんて書いてあったって?」


「住宅内見」


「住宅の内見なんておかしいトコ一個もないよな?」


住宅内見すみたくないけん




 おあとがよろしーよーでm(_ _)m


 


 

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