番外編兄の追跡1

あんな表情の妹を見るのは、久しぶりの気がする。

俺は妹の事が心配で、妹のデートを妹にバレずに

監視する事にした。他人に興味がない。我が愛しき

妹のデートの相手が、あの大野八真なのが胃が痛む。

「なぜ、あの男が夢歌の相手なんだ・・・・・・」

 茂みに隠れ。大野八真を目を凝らし。彼を観察する。

 見た目は、悪くはない。平均的な顔立ちの平均な見た目に

 特に太ってもいないし。筋肉隆々でも、普通の男に見える。

 一体、妹は何であの男を初デートの相手に指名したのか。

 頭に疑問が沸く。大野は、妹が来るのを待っている。

 その場で待つ事。数分後。妹が来た。「ごめんね。大野くん

 遅れちゃて」遅れた事を謝る。妹が可愛い。それを聞いた。

 大野は「別にそんなに待ってないよ」と言った。

 「あいつ、できる男だな」この時の俺はそう思った。

 互いの顔を見つめ。二人は歩きだす。俺も二人を追う為に

 歩き出す。俺は見届けないといけない。妹の初デートの様子と

 大野八真と名の男の素性を見ないといけない。「しかし、あの

 男。昔、どこかで会った気がする・・・・・・・」そんな疑問を抱え。

 俺は二人を尾行しだした。姫埼徹が、大野八真と妹の夢歌が

 小学校からの幼馴染だと気づくのは、もう少しだけ。後の話だと

 思う。

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