第20話デートの日1

ついに、この日が来た。待ち合わせ場所の駅前で、俺は

彼女が来るのを待っていた。「はぁーまさか、姫埼さんに

誘われる日が来るなんて。人生って、何が起きるのか。

わからないよなぁ・・・・・・」ポツリと独り言を呟く。

俺は緊張をしていた。学園一の美少女の姫埼夢歌と

学校の休日に、二人で遊びに行くなんて。そんな日が

来るなんて。思いもしなかったよ。待ち合わせはの時間よりも

早くついてしまい。スマホを弄る手先が震えっている。

これは、緊張をしている。俺の人生で、初めての同い年の

女子とデートの日。姫埼さんは「私にドキドキを教えって

ほしい」と言っていたけど。むしろ、今の俺がドキドキしている。

「ちょっと、早く着きすぎたかもなぁ」俺は、スマホの画面をに映る。

姫埼さんとのLINEでの内容を確認していた。「明日は、映画を

観にいきましょ」「姫埼さんは観たい。映画あるの?」「現地で行って

二人で観るの決めましょうか」「うん。わかった」淡白な俺のやり取りを

姫埼さんは、優しく返してくれる。昨日のLINEのやり取りをニヤニヤしながら。

見ていると。そこに「大野くん。お待たせしましたー」と一際大きな声で

俺の事を呼ぶ。姫埼夢歌が現れた。白色のブラウスと紺色のデニム姿の

姫埼さんの姿に見とれてしまう。俺だった。「ごめんね。遅れちゃって」

「いや、全然だよ。全然。俺の方が早く来ちゃったから」姫埼さんが

自身の顔の前で両手を合わせ。俺に謝ると、俺は全然だよと

語彙力がない。言葉を並べて、姫埼さんを落ち着かせる。

「初めてのデートだったから。何を着ればいいのか。分からなくて」

「そうなんだ・・・・・・」俺の為にわざわざ着る服を悩んでくれるなんて。

今日は、とてもいい日なりそうな予感がする。「あぁ、そうだ。早く電車乗らないと

次の奴が来るの30分以上あるから。観たい映画が観れなくなっちゃうかも」

「うん。そうだね。じゃあ、行こうか。大野くん」「うん」俺と姫埼さんは

電車に乗る為に、駅のホーム向かう。こうして始まる。俺の人生初のデートが

幕を開ける。「まさか、夢歌のデートの相手がアイツだったなんて。もう少し

様子を見るとするか」二人の事を見つめる。姫埼徹は、真っ黒なサングラスをかけ。

二人の後を追いかける。

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