第19話ドキドキを知る為に

「大野くんに教えてほしい事があるの」姫埼さんが、突然

 俺に顔を近づけ。唐突に聞いてきた。「何を聞きたいの?」

「大野くんって、好きな人いるの?」「へ?・・・・・・」

 俺は思わず持っていた。箸を落とした。それぐらいの衝撃だった。

 俺は慌てて、机に落とした。箸を拾い。姫埼さんの方に、視線を

 向ける。向けると姫埼さんが真剣な眼差しで、俺の事を見ていた。

「あぁーそのー好きな人はいないけど。でも、どうしてそんな事を

 聞くの?」俺は姫埼さんに質問の訳を聞く。すると、姫埼さんは

 眉間を寄せ。何やら、難しいそうな表情になり。言葉を発する。

「あのね。この前に、大野くんに私の書いた小説を読んでもらったでしよ?」

「あぁ、読んだ」姫埼の家で、姫埼さんが書いた。小説(ラノベ)を読んだ。

読んで、俺は姫埼さんの専属編集者になった。(形だけだけど)それ以来

俺は姫埼さんが書いた。小説を何作か読んだ。読んで、姫埼さんに

簡単な感想を言い。どこがよくなかったのかを話す仲になっていた。

まぁ、俺の家と姫埼さんの家が近くて。しかも、姫埼さんと小学からの

同級生で、世間では幼馴染だと思い出し。「正確には、姫埼さんが俺の事を

覚えていないだと思い込んでいた)そんな姫埼さんとの関係が、ここにきて

グッと近くなった。しかも、毎日ズボラな母の代わりにお弁当まで作って

くれるし。本当に、姫埼さんは魅力的な人だと俺は思う。そんな姫埼さんが

俺に好きな人がいるのかと聞いて来た。一体なぜだ。まさか、姫埼さんは

俺の事が好きなのか。いや、それは違うぞ。なにを自惚れているんだ。

自惚れた。俺に姫埼さんが、顔を近づけ。俺に「私知りたいの」と

言って来た。「知りたいって、何を?」俺は体を後ろに反り。姫埼さんが

話だす。「私は、ドキドキを知りたいの」「ドキドキ?」「人が人を好きになると

心拍が早くに胸がキュンと苦しくなる。あの現象を知りたいの」真顔で答える。

姫埼さんは、さらにとんでもない。言葉を発した。「だからね。大野くん」

「はい」生唾を飲み込み。姫埼さんの今から放たれる。あの単語を迎える為。

「ねぇ、今度の日曜日。私とデートしてくれないかな?」あまりの

衝撃に椅子から転がり落ちそうになった。まさか、学内一の美少女の姫埼夢歌と

デートをする日がくるなんて。俺は首を縦にふり。「うん」と姫埼さんに

承諾をした。これはあくまで姫埼さんにドキドキを知ってもらう為だと

自分に言い聞かせ。「じゃあ楽しみのしてるね」と姫埼さんが、俺の耳元で囁く。

その甘い囁きに、俺の方がドキッとしてしまった。

身を

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る