第18話他人に興味がない彼女と2

「大野くんに、私の担当編集者になってほしい」突然の事に

 驚きが隠せなかった。まさかの展開で、頭が理解できていない。

 俺は、姫埼さんの方に視線を向けると。彼女の真剣な眼差しが

 俺に向けてくる。「それって、本気で言ってるの?姫埼さん」

 「うん。本気だよ。本気で、大野くんに頼んでるの」姫埼さんの

 あんな真剣な表情が見れるなんて。あの頃の小学生時代の時には

 想像もしていなかった。まぁ、つい最近まで姫埼さんと幼馴染だった事を

 忘れていたけど・・・・・・。生唾を飲み込み。額に汗を大量に掻き。

 俺は、姫埼さんに「わかった。いいよ。俺が、姫埼さんの書いた。

 作品を見て。アドバイスするよ」「本当に?」姫埼さんの目が輝く。

 同時に姫埼さんの表情が明るくなる。「うん。お弁当を作ってもらってるし。

 なにより。もっと見たいんだ。姫埼さんの書いた小説を」俺は読みたい。

 他人に興味がない。姫埼さんが、人の心情を考え書く。小説を

 俺は読みたい。そして微力ながら、姫埼さんの作品のアドバイスがしたい。

「まぁ、あくまで一読者の意見を言うだけ。だけどねぇ」自嘲した。俺の

 言葉に。姫埼さんは「よろしくお願いしますねぇ」と微笑みを俺に

 向ける。俺は思わずドキッとした。まさかの微笑み攻撃に完全に

 KOされた。

 

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