第6話幼馴染の手作り弁当2
いよいよ今日だ。自分の胸の鼓動が早まる感覚を感じる。
今日、あの他人に興味がない。
俺の為に、弁当を作ってくれる事になった。小学からの
幼馴染だとすっかり忘れていた。俺だったが、昨日の
日曜日に。姫埼本人から「じゃあ、私が大野くんの分の
お弁当を作ってあげる」と言ってくれた。俺は
初めてズボラの母に感謝の言葉を言いたい。
ありがとう。あなたが、ズボラな性格のおかげで
姫埼夢歌の手作り弁当が食べれます。二階で
眠っている。母に感謝を述べ。俺は、家のドアを
開けた。憂鬱な月曜日が、こんなにも輝いてみえる
なんて。俺は、ルンルン気分で学校に向かった。
その道中のことだった。「あぁ‼おはよ。大野くん」
俺が、ルンルン気分で歩いていると。向かいの歩道から
大きく手を振りながら。
姫埼夢歌が笑顔で、俺に声をかける。「お・・・・・・
おはよう。姫埼さん」言葉に詰まり。姫埼さんの顔を
直視できなかった。歩道の信号が青に変わり。姫埼さんが
俺の方に向かってきた。それを見ていた。他の通学途中の
生徒たちが何事か。騒ぎだした。「おい。今、姫埼さんが
男子に挨拶をしたぞ」「マジかよ。もうこの世の終わりかよ・・・・・・」
大げさに嘆く。男子生徒と「ねぇ、姫埼さんなんか。すごく笑顔じゃない?」
「本当だ。隣の人って、もしかして・・・・・・姫埼さんの彼氏?」
ゴシップ好きの女子たちが姫埼考察をしていた。そんな事が周りで
騒がれている事を無視している。姫埼さんは、俺に例の物を俺に差し出す。
「はい。これ、今日の大野くんのお弁当」渡された弁当を受け取る。
すると、周りの生徒たちがさらに騒ぎ出した。「おい。今、姫埼さんが
男子に弁当を渡したぞ。あれって、もしかして手作り弁当かな?」
「マジかよ・・・・・・。終わりました。さよなら僕の高校生活」
涙を流す男子に「うそー姫埼さんが、男子にお弁当を渡したけど」
「絶対。彼氏だよ」まるで、自分のように喜びだす。女子たち。
俺は、そんな周りの騒ぐ声が耳に入ってこない。「あ、ありがとう」
と姫埼さんに弁当の礼を言う。「ほら、早く学校に行こ」姫埼さんが
俺の腕を掴み。俺を引率するみたいに、学校に向かった。
憂鬱な月曜日が憂鬱じゃなくなり。俺は、この日を幸運が訪れた日と
生涯忘れる事はない。そして、この日のお昼が来るのを楽しみにしている。
俺だった。続く
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