第15話 デザート
右、右と……進んでいった道はギガゴキーボンの巣が沢山あるとこだったようで、ホタルは経験値稼ぎと甘いデザートのために狩りまくっていた。
黒飴!! さっさと倒れて餌になりやがれぇぇぇぇぇ!!
雷牙で麻痺らせたら、あとは何回か噛み付いてHPを0にするだけの作業を繰り返して…………
《レベルアップしました。サイバードルグはLv7からLv8になり、スキルポイントが増えました》
《スキルの経験値が貯まり、『解析Lv4』にレベルアップ致しました》
《スキルの経験値が貯まり、『解析Lv5』にレベルアップ致しました》
《スキルの経験値が貯まり、『雷牙Lv3』にレベルアップし、『雷脚』を使えるようになりました》
ずっと解析を展開しながら歩いたり戦ったりしたから、二つもスキルレベルが上がった。
つまり、ステータスも二つ分の見れる項目が増えたのだ!!
これが、俺のステータスになる…………って、俺は誰に言ってんだか。まぁ、いいや!
見よ、俺のステータスだぁぁぁぁぁ!!
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サイバードルグ(名称 ホタル)
Lv8
HP:19/19
MP:13/13
SP:53/53
物攻 13
物守 23
魔攻 13
魔守 23
速度 18
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ステータスが大分、充実してきた。
しかし、2桁のステータスとはなぁ。
HPやMPの上がりからわかっていたことだが…………弱いなぁ。
うぅん、弱いのは初めからわかっていたし、今は強くなることだけ考えればいい!!
さて…………
分からないところは、ステータスに解析を使って調べてみた。
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SP(スピリットポイント):煉気。スキルを使うための原動力となる。
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ほぅー。
スピリットポイントと読むんだ。
何故、日本語や英語で読めるのかは気にしない。
考えてもわからないことを考えても無駄だ。
甘い黒飴を食べて過ごしていた方が有意義だと決まっているのだから!!
で、雷獣から新しい技の『雷脚』…………まぁ、確実に攻撃技だろう。3連続でハズレを引くことはないと信じたい。……いや、雷牙と雷砲がハズレだったということじゃないよ?
ただ、攻撃技があったらいいなと思ったのに、状態異常技や特殊技が出てしまったらハズレだと思ってしまうよな? そういうことさ。
次の獲物が現れた時に、試してみるか!!
ホタルはいつもよりテンションが高めだった。
何故かは、ホタルの周りにある物を見ればわかるだろう。ホタルが倒したG…………もとい、生き物の形をした黒飴が散らばっているのだからだ!!
なんか、今日は巣荒らしばかりしているようなー
まぁ、こいつらの仲間が何体か出掛けていて、帰ってきたとしても相手にならないだろうな。
巣を襲っている時、ギガゴキーボンの攻撃は突進だけで、当たっても1しか減らなかった。
ホタルは突進を避けつつ、何体か同時に相手をしても余裕があった。
うめー、あまー、これなら何体か帰って来てくれると嬉しいな。
ギガゴキーボンの巣でノンビリしながら、甘い黒飴を食べていたホタルは調子に乗っていた。
危険察知が反応する程の敵が、ギガゴキーボンの巣に近付いていることを知らずに…………
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