~第二章~ 初仕事

「あった。ここが猫ビル....入るの怖いな」

ボロボロな壁、まるで廃墟のようだった。


コンコン....

「どーぞ」

遠くから低い声が聞こえた。

「初めまして、、えっっと早川 桃華はやかわ ももかと言います。仕事を探してて来ました、」

めちゃめちゃ早口になってしまった。怖く練習もしていなかったからだ。

「始めまして。君はあのアンケートに答えてくれたのかい?歓迎だ。よし始めよう。をな!」


焦った。こんな仕事だとは思ってもいなかった。

 「ですか.....?そんな仕事...できるかわからないです」

と言ってしまった。不採用確定だ。人を殺してお金をもらう。そんな仕事が怖かった。

「じゃあ,お前はだな。終わりだ。」

断ったら殺されると分かった。恐怖と闘いながら決断した。

「わかりました。やります。どのような感じでを行うのでしょうか?」


「簡単に説明する。一度しか言わないから覚えとけよ」





そのあと説明をされた。

まず殺し方について、殺し方は、。黒色のパーカ。黒のズボンにすること。ターゲットは、1週間以内に殺すこと。どんな相手でも殺さないといけない。

お金はポストに投函される。一人につき5万。休憩は3日間。片づけはしない。家だったら放置か、外の場合、近くの人気ひとけのない場所に、おいておく。絶対に防犯カメラには映らないように行う。時間帯は、夜の8時から4時までの時間だけだ。




            「がんばります。」





「では初仕事、を殺しなさい。仕事がある際、夜に出ると怒られるだろう。だから邪魔になる。それのせいで、金はちゃんとだす。」

言葉に恐怖を感じた。やらないといけない。そう思った。じゃないと人生が終わる。そう感じた。


「わかりました。がんばります。」



家に帰らないといけない。けど生きてほしいから帰りたくなかった。





「ただいま。」

恐怖で顔を下に向けていた。

「おかえり。早かったね。ご飯は?いる?」

いらない。とは言えなかった。


「食べる。荷物だけおいてくるね。」

はやあしで部屋に向かった。

「怖い怖い....殺したくないよ。怖い....。」

恐怖に殺され、逃げたくなった。けど逃げることができなかった。



ご飯を食べ、部屋に戻った。

準備をし、母が眠るのを待った。



(よし、はじめるか)


「私。殺し屋になったの。もう後戻りはできない。神様、お母さん。ごめんなさい。」


ナイフを母の心臓に刺した。母は息が止まった。死んでしまったのだ。




(こんなに赤い血が出るんだ)





違う良さを感じてしまったのだった。



世界が変わった。これ楽しい。と

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