~第一章~ 駅編
《次は××駅ーお降りの際は電車が止まってからお立ちください》
(あ、降りなきゃ、)
立ち上がりドアの前に立った。後ろには小柄で少し太ったおじさんがいた。降りると思い気にしていなかった。
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足に変な感覚があった。触られていた。気持ち悪く恐怖だった。でも我慢することしかできなかった。
「少しだけだから我慢してねお嬢ちゃん。」気持ちの悪い笑顔でこちらの太もものあたりを触ってきた。さすがに耐えれなくなり
「やめてください。駅員さんに言いますよ。」と言って思いっきり睨んだ。
《扉が開きます。ご注意ください。》
「駅員さん!!こ、この人に痴漢されました。」
直ぐに助けを求め駅員さんのうしろに隠れた
「駅員さん、何とかしてください!」 助けを求め大声で注目されているのも関係なしだった。ここで大事を起こすより、駅員さんに任せた方が自分のためになると思ったから。
「わかりました。少し待っていてください。先に犯人を事務所に入れます。」
おじさんは抵抗をしつつも事務室に入っていった。
「では、事務室にお入りください。お話を伺います。」
駅員さんとお話をしに事務室に入った。
「思い出したくないと思いますが...お話してくれませんか?」
嫌な話だったが、頑張って思い出して答えた。
「降りようと思い、立ちあがりドアの前に行ったら後ろにおじさんが立ってきて太ももあたりを触られました。とても怖かったです。」
初めての経験で怖く、トラウマになりかけた。
けど優しく声をかけてくれた駅員さんはすごく優しかった。
「わかりました。では、ここからは任せてください。お帰りになりますか?それともお出かけですか?」
プライベートなことを聞くのはありなのかと疑問に思ったが
「あ、いえ。今から遊びに行きます。なので、あとはお任せするので。私は遊びに行きます」
「わかりました。ではまたご連絡させていただきますので電話番号を教えてください。また逮捕時や、お金を受け取ってもらう必要があるので。」
電話番号をおしえると親にばれるので言いたくなかった。
「いえ、、自分はお金はいらないし。大丈夫です。」
と答えた。本音ばれるのはが怖かった。バスや電車で移動する際は連絡しろと言われているからだ。
「わっかりました....じゃあ、どうぞお帰りください。」
軽い会釈をしてホームから出た。おじさんのことなんて考える気もなかったからだ。
駅を出て、歩いて行った。
そこからこんなにも困難な仕事を任されるなんて思いもしなかったのだった.....
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