第26話 ジュースパーティー、野菜パーティー!

トレントさんが色々な種類の木の実が付けられると分かってから、

たくさんのジュースを作ってみている。



これが子ども達からはかなり人気だ。



大人達はお酒を飲んでいて、どうして自分たちは

飲ませてくれないんだ!って少し不満もあったらしい。



確かに子ども達用の飲み物は木の実を絞ったものしかなかったからね。

差を感じるのは当然だ。



完全に子ども目線での考えを忘れていた僕の失態だ。

ごめんね。



だから今日は大盤振る舞い。

たくさんの種類の飲み物を作りまくっている。



ふふ、みんな満足そうでよかったよ。



お!いろんなジュースを混ぜて、

謎の液体Xを作っている子がいるぞ。



昔僕もドリンクバーでやったなあ。

懐かしい。



これ当たり外れが大きいんだよなあ。

でも未知なるモノを作っているという

探究心が、どうしようも楽しいのだ。



見てたら僕もやりたくなってきちゃった。



やってみよ。



うげええええ!!!



と、ジュース大会を開いた後、

僕にはちょっとした欲望が生まれていた。



炭酸が、炭酸が飲みたい!



絶対にこのジュースに炭酸をいれたら、

最高の飲み物になると思うんだ。



それをお風呂でカラカラになった喉に

流し込んだら、たまらないと思う。



でもまあ、しばらくは無理かな。

作り方が分かんないし。



僕は密かに次の独自目標を心に

掲げながら、作業に移るのであった。



次にやる作業は畑の拡張だ。



町で色々な作物の種を手に入れられたから、

それらの栽培を目指している。



木を切って、ゴーレムくんに耕してもらって、

種をまく。



ついでに水まきを魔法に頼らなくていいように、

川から水路まで作くることとなった。



大変だったがこれで豊富な野菜が食べられるようになるはずだ。

お芋と違って普通の野菜だから時間はかかるけれど、楽しみに

待っているとしよう。



次の日。



植えた野菜がめちゃくちゃ育ってた。



???????



あれ?確か種を買ったときにうけた説明では

数ヶ月かかるって話だったんだけど?



抜いて見てみると、丸々太っている。



うん。

お芋の時と一緒だ。



まさか、まさかだと思うけど。



やばいのって、この土地?



ずうっとお芋の繁殖力が強いのかと

勘違いしてたけど、この土地に植えたら

みんなこんな風に育つんだ。



また、なんかえげつないもの見つけちゃったよ。



そして一杯植えちゃったからすごいことになってるよ。



野菜パーティーじゃ馬鹿野郎!

前にもやったわこの展開!

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