第16話 近くの町で買い物をしよう!

今日、僕はサラさんとと共に

一番近くの町まで来ている。



まあ一番近くといっても

フェルの背中にのって数時間くらい

かかったから距離としてはめちゃくちゃある。



町はかなり大きいようでたくさんの人で溢れていた。

そしてとても経済が活発なようだ。



衛兵もたくさんいて治安も良さそうだ。



なにげにこの世界にきて初めての人の町だから

ワクワクしている。



いろいろ見慣れない食べ物や、道具があって見ているだけでも

おもしろかった。



おお、すごい!

魔法で調理したり建築したりしてるよ!


ぜんぜん前世と違うんだな!



あと、町の入り口では、町へ入るための税金を取られた。

もちろん僕は税金を払うのに使えるお金などもっていなかったので

困っていたら、サラさんが立て替えてくれた。



賢者の石のお礼だから気にしなくていいとの事だった。


彼女がいなかったら徒労に終わるところだった。



感謝します、サラさん。

でもしっかりあとで返しますからね。



そうやって僕達二人は無事に町へと入った。



町で僕はお芋を売ってお金にし、

そしてそのお金で色々必要なもの、足りていないモノを

購入している。



お芋はそこそこの金額になってくれた。

買ってくれた店主さんも、お!これはいいな!

と喜んでかってくれた。



お金にもなって、喜んでももらえていい気持ちだ。

こういう取引なら大歓迎だね。



そして手に入れたお金で調味料やら、鉄のナイフやら

村で大切に使っていた貴重品を購入していく。



いい値段はするけれど、町では無限に手に入れ放題だ。

フィーバータイムだね。



買えるだけ買っておこうと思う。



うん。



やっぱり来たのは正解だった。

道具が足りなくて困ることが多かったから、

これで大分改善するぞ。



みんなが喜ぶ顔が目に浮かんだ。



そしてラナちゃん達へのお土産の

お菓子も買えたし大満足だ。



マジックバックのおかげで、

持ち運びも簡単だしね。



・・・お金があれば必要なものは買える。



なら、お金になるモノをつくって、

それを売って、必要なものを買うっていう手段もあるのか。


そんな事が頭に浮かんだ。

頭に入れておこうと思う。



「お待たせタクマ。帰ろうか」



しばらくすると別行動

をしていたサラさんが戻ってきた。



満足げな顔だ。

どうやら彼女もお目当てのものを

買えたようだった。



さて、じゃあ返ろうか。



町を出て、町のはずれで待っていてもらっていた

フェルと合流して、村への帰路につく。



「これで作りたかったものが作れる!」



サラさんはフェルの背中で興奮していた。

つくりたかったもの?いったい何なのだろう?

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