登場人物+α(第三章)
登場人物(年齢は第三章終了時)
マイン・ファイアワークス(十五歳)
本作の主人公。『愛し子の守り手』。名誉男爵。土木系冒険者兼ハーテリア王立学園の用務員。ハーテリアに侵攻しようとしていたアルミラ公国にオークの精鋭部隊を押し付け、甚大な被害を出す。また学園長によるクーデターを阻止し、黒幕のエドウィン・グラディオルを暗殺。ヴィングル伯爵邸の地下に仕掛けた爆発魔法で大物?を爆殺した。
マインの中の人(三十代)
現在【バレット】を改造中。最近、思考が異世界に染まってきたなぁ……とか考えているらしい。
セイラ・ファイアワークス(六歳)
マインが引き取った少女。【精霊眼】の持ち主で属性は氷と光。マインとともに辺境伯邸の離れで生活中。辺境伯一家との仲も極めて良好。ベルガルド侯爵の孫と判明した。侯爵家のみんなにも可愛がられている。
ハーテリア王国
オブレイン辺境伯家
ルクス・オブレイン(三十五歳)
ハーテリア王国オブレイン辺境伯家の現当主。現在は王都を拠点に各地の貴族の動向に目を光らせている。マインを叙爵しようとする国王を思いとどまらせるなど、マインのよき理解者。マインの素性に気付いているが本人には伝えてはいない。学園長のクーデター未遂事件でも活躍した。
アイナ・オブレイン(三十三歳)
ルクスの妻。セイラを実の娘のようにかわいがっている。
アルト・オブレイン(十三歳)
ルクスの長男。ハーテリア王立学園の一年生。一年生ながら学園でも屈指の実力者。闘技大会の決勝でアイリス・ドーソンと戦い勝利。婚約した。
リエラ・オブレイン(八歳)
ルクスの長女。水氷光の三属性に適性があり、マインと同等の魔法のセンスを持つ。セイラとともにマインやサーシャから魔法の指導を受けている。
トール・オブレイン(二歳)
ルクスの次男。リエラとセイラのことが大好き。
ヘイル・オブレイン(五十六歳)
ルクスの父親で前辺境伯。自由人で勝手に隠居していたが、ルクスが中央に置かれることになったため領地の管理を任されている。頻繁に森でストレス解消をしているらしい。
ダリア・オブレイン(五十四歳)
ヘイルの妻でルクスの母親。ヘイルとともにオルティアで暮らしている。
ウェイン・フェンフィール(四十歳)
ルクスに仕える男爵。常にルクスに付き従う護衛兼相談役のひとりで、領地は妻子に任せている。過去の武闘祭で準々決勝まで進んだ。『快剣』という二つ名がある。学園長のクーデター未遂事件でも活躍した。
ディル・ヘンリック(四十八歳)
ルクスに仕える男爵で護衛兼相談役のひとり。オブレイン辺境伯軍の魔法使いを束ねる。ヘイルとともに領地の管理を任されている。魔法の研究が趣味で【たーまやー】が気になってしょうがない。
ベルガルド侯爵家
ロイド・ベルガルド侯爵(五十歳)
中立派を率いるベルガルド侯爵家の現当主。【精霊感知】の持ち主。セイラの祖父。『精霊』の姿を見て涙を流していた。学園の様子に不穏なものを感じネビルを送り込む。最近セイラがおじいちゃんと呼んでくれるようになって嬉しくてしょうがない。
ユリナ・ベルガルド(四十七歳)
ロイドの妻。夫婦仲は良好でロイドとの間に四男一女をもうける。ベルガルド侯爵家のブレーキ役。セイラのことを自分の孫同然に可愛がっている。
ニール・ベルガルド(二十八歳)
ロイドの長男。【精霊感知】の持ち主。次期侯爵としてロイドの仕事を代行することが増えてきた。初めて『精霊』の姿を見て涙を流していた。
ハート・ベルガルド(二十七歳)
本編未登場。ロイドの次男。領地の運営の補佐をしている。自分だけ『精霊』の姿を見ることができず、悔しがっているらしい。
ネビル・ベルガルド(二十四歳)
ロイドの三男。【精霊感知】の持っていて腕も立つが何かと雑。武闘祭でフェンフィールと対戦したことがある。衛兵をしているときにフェンフィールと再会。その際、セイラが生存していることに気付く。その後は学園の特別講師となり、学園長のクーデター未遂事件でも活躍する。『精霊』たちと相性が良く何かとおもちゃにされている。
カイル・ベルガルド(二十二歳)
ロイドの四男。近衛騎士として常に国王の傍に付き従っている。国王には無口だが忠義に篤い頑固者と評されている。学園長のクーデター未遂事件では一時国王を人質にされるが、国王解放後は大いに活躍した。初めて『精霊』を見て感動していた。
ハーテリア王家
クルト・ソル・ハーテリア(十九歳)
ハーテリア王国の新国王。前国王の六男。優秀で人格にも問題がなかったことから、新国王として擁立される。人材不足解消のためにアルテリアに倣い王立学園への平民の受け入れを決定するが、それが原因で一部の貴族の反発を招いてしまう。
学園長によるクーデター未遂事件では一時人質にされるが、マインによって救出される。二年前の騒乱の真実に気付きかけたが、気付かなかったことにした。
ネーミングセンスはマインと同レベル。
〈原作〉
原作には登場しない。
ノリス・ドーソン(三十八歳)
ハーテリア王国の近衛騎士で常に国王に付き従っている。武闘祭で優勝したハーテリア王国最高戦力の一人。学園長のクーデター未遂事件では一時国王を人質にされるが、国王解放後は大いに活躍した。娘の嫁ぎ先がようやく決まってホッとしているらしい。
〈原作〉
近衛騎士の一人として登場。マインの中の人は覚えていない。
ハーテリア王立学園
ハイネ・ゲルグスト(三十七歳)
ハーテリア王立学院の学園長。公爵家の次男だったが、その能力を買われ学園長へと抜擢され伯爵に叙される。もともとはハーテリアの状況を鑑みて平民の受け入れはやむをえないという立場だった。しかしグラディオルの混沌魔法との親和性が高い闇属性を持っていたため、貴族の特権意識と平民への悪感情を増幅されて無謀なクーデターを実行に移す。一時は国王を人質に取るが、マインによって舞台に埋められてしまう。近日中に処刑される予定。
〈原作〉
ハーテリオン攻防戦に登場するが、マインの中の人は覚えていない。
リーザ・ドラスティン(五十代)
ドラスティン侯爵の妻でハーテリア王立学園の教頭。三年間アルテリア王立学園に研修に行っており、その時にマインと出会っていた。【魔力感知】を習得しており、マインの実力をある程度把握しているため、決勝の舞台をマインに任せた。学園長のクーデター未遂事件でも活躍。事件後は学園長に就任した。
入学式の後、話の長い侯爵に特大の雷を落としたらしい。魔法で。
〈原作〉
原作には登場しない。
ウォルス(四十歳)
ハーテリア王立学園の用務員。騎士爵。勤続二十年のベテラン。マインと行動することが多く、事情に疎いマインにあれこれと教えてくれる。
学園長のクーデター未遂事件では、何かと絡んできていたイヤミー君らをボコボコにするなど活躍した。その功績で男爵への陞爵を打診されるが“性に合わない”と辞退した。
〈原作〉
原作には登場しない。
イヤミー君(二十代半ば)
ハーテリア王立学園の用務員。伯爵家の四男。平民嫌いでマインやウォルスを嫌っている。学園長のクーデター未遂事件では学園長サイドにつくが、学園長が突然埋まったことに動揺した隙をつかれて、ウォルスにボコボコにされる。近日中に処刑される予定。
〈原作〉
原作には登場しない。
アイリス・ドーソン(十六歳)
ハーテリア王立学園の四年生。ノリス・ドーソンの長女。父の影響もあり、大の武芸好きで自分より強い相手に嫁ぐと言って、ノリスを長年やきもきさせていた。闘技大会で三連覇中だったがアルトに敗北し、現在花嫁修業中。鍛錬も欠かしていない。
〈原作〉
原作には登場しない。
斧使い君(十五歳)
ハーテリア王立学園の三年生。アルト、アイリスに次ぐ実力者。打倒アイリスを目標に鍛錬を続けてきたが、初戦でアルトと対戦し敗れる。
〈原作〉
近衛騎士の一人として登場していたが、マインの中の人は覚えていない。
その他の貴族
ショーン・フェブリス(二十代半ば)
フェブリス伯爵家の三男。学園の訓練場の整地の責任者。優秀な人物で予定通り男爵に叙爵された。
〈原作〉
原作には登場しない。
ハミル・フェブリス(二十代後半)
フェブリス伯爵家の次男。グラディオルに弟への嫉妬心を増幅され、ショーンの妨害をしていた。マインたちに絡んだことでそれが発覚し伯爵家を追放される。マインらの襲撃を企てているところを捕らえられる。
〈原作〉
原作には登場しない。
ミルド・ヴィングル(四十代後半)
ハーテリア王国の伯爵。グラディオルの傀儡にされ、元主戦派貴族の取りまとめ役をしていた。一時は反乱を企てるが、長男ダビルに諫められて断念する。
教国と公国の侵攻後、迎撃のために王都が空になったタイミングで主戦派貴族を率いて蜂起する予定だった。グラディオルとの会談中にマインの狙撃に巻き込まれて死亡。
〈原作〉
主戦派貴族の一人として登場するが、マインの中の人は覚えていない。
ダビル・ヴィングル(二十代半ば)
ミルティアの言いなりになっている父親を危ぶんでいる。ロサンドを倒した直後のマインと出会い、屋敷の地下にある【転移】の魔法陣へと案内する。過去に反乱を諫めたこともあって、監視付ではあるがヴィングル伯爵家は存続を許された。
〈原作〉
原作には登場しない。
市井の人たち
サーシャ(二十九歳)
教会を離れた後はスラムで孤児院を運営しながら、子どもたちに勉強や魔法を教える私塾を開いている。塾生から王立学園の平民一期生に三名が合格した。
マインの要請で共にグラディオルを追いこれを発見し、撃破に貢献する。
リエラやセイラの指導方針やベルガルド家への対応などでマインの相談相手になるなど、よき理解者。
リック、メアリー、ルミナ(十代前半)
サーシャの私塾に通う子どもたち。無事入学試験に合格。ハーテリア王立学園の平民一期生になった。
ミルティア教国
エドウィン・グラディオル(三十代半ば)
表向きはアルミラ公国の商業ギルドに所属する商人だが、実態はミルティア教会の裏工作担当。極めて希少な混沌属性の魔法の使い手だが戦闘能力はそれほど高くない。学園内部のゲルグストらに意識を向けさせないためにハミルや賊を使って学園に工作を仕掛けていた。
公国をミルティアとの挟撃作戦に引き摺り込み、学園長のクーデターとヴィングル伯爵らの蜂起も併せてハーテリア滅亡を画策する。しかし、オークの公国襲撃により挟撃作戦は頓挫。公国の動きを知らぬままクーデターを実行させるがこれも失敗。教国に逃げ帰る途中でヴィングルに今後の動きを指示しているところをマインに狙撃され死亡。
ボス枠にも関わらず会話シーンもなく、マインと顔を合わせることもなかった。
〈原作〉
商業ギルドの幹部として登場。反ハーテリアをいち早く表明し、主人公ら反攻軍のサポートにつく。しかしその裏では教国によるハーテリア王国乗っ取りを見据えて、王族の傀儡化や商業ギルドへの浸透、公国内部の切り崩しなどのために動いていた工作員。公国滅亡後は商業ギルドの乗っ取りを本格化させると同時に、万が一の事態に備えて各国中枢への接近を図っていた。
原作ではただ一つのルートを除いて、主人公サイドの人間としてエンディングを迎えていた。
〈混沌魔法〉
極めて希少な属性で人の精神面に作用する属性魔法。他者の感情を増幅させたり、逆に希薄にすることができる。
初めて使用する相手への作用の程度や効果時間はそれほどではないが、繰り返し使用することで作用を強くしたり効果時間を伸ばすことができる。また、長期間魔法の影響下に置くことで人格を歪めることもできる。
ただし、相手の属性次第で効果の程度や継続時間が変化するため、使用する相手は慎重に選ぶ必要がある。【鎮静】や【浄化】などの魔法で混沌魔法の影響を消すことはできるが、歪んでしまった人格をもとに戻すことはできない。
グラディオルは商人としての活動で得た情報や弱み、金銭などとこの魔法を組み合わせることで、相手の動きをコントロールしていた。
ロサンド(三十代前半)
グラディオルの護衛についていた『ミルティアの使徒』。大きな斧を使う戦士。パワーとスピードはマインとほぼ互角だったが技量で圧倒。しかし搦手に敗れて圧死。
〈原作〉
『ミルティアの使徒』の中でも最強クラスの人物。『戦乱編』終盤に主人公率いる反攻軍の前に立ちふさがるが、後詰として到着したヘルナイア辺境伯相手に善戦するが敗死。
???
消息の途切れたグラディオルの捜索のためにヴィングル領に【転移】してきた人物。【転移】直後に【地雷】の存在に気付くが、同行者が魔法陣から出てしまったため爆死した。『精霊』の話では偉そうなやつだったらしい。
アルテリア王国
アリア・サイレイン(十五歳)
アルテリア王立学園の入学試験でマインが声をかけた少女。座学では常に学年上位に入る才媛。マインにお礼を言いたがっているらしい。
原作主人公(十二歳)
本編未登場。存在しているかも不明。時系列的にはアルテリア王立学園に入学している。今の時点ではハーテリアやミルティアが関係するイベントはごく僅かなため、概ね原作通りに進んでいると思われる。
〈原作〉
アルテリア王立学園に入学後、カイン・アーライトら貴族派の生徒たちに目をつけられるが、同じく平民出身のシャルやロラン、子爵家令嬢のディアナ・ディルストンらと仲を深めながら実力を伸ばしていく。
闘技大会では一年生ながら上位に食い込み注目されるが、同時に貴族派の生徒との軋轢が深まっていく。
アルミラ公国
ジガルド伯爵(四十代後半)
ハーテリアとの国境を任された貴族。グラディオルの魔法の影響下にあり、軍務卿などとともにミルティアと連携してのハーテリア攻めを強硬に主張し、これを実現させる。しかし侵攻の準備の途中でオークの強襲を受けて死亡。この戦いで大きな被害を受けた公国はハーテリア攻めを断念する。
〈原作〉
初登場は『戦乱編』。ハーテリア王国の伯爵として登場する。マインの中の人は覚えていない。
原作でのアルミラ公国滅亡の舞台裏
ハーテリアの進軍の報を受け国境付近に兵を集める。しかし、既にグラディオルの魔法の影響下あったジガルデ伯爵らが一気に離反したことで、成す術もなく公都を落とされ滅亡。離反した者たちはハーテリアの貴族としてその地位を保持し、メルニエと睨みあいをすることになる。
滅亡に際し、アルミラ公爵家の人間がメルニエに逃れたという噂が流れたが真偽は不明。
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今後の投稿について(近況ノート)
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