第4話 凍雨の春

『ガタン!ゴトン!』汽車は走る


『....,,,,,,,,,,,,,,』少ない情報を脳内で車内を模写する。


仮定、奴が正面に立っていた場合。

おそらく僕は死んでいる、かまた奴の背中にいると思う。

後ろにいるとした場合。お互いに背中を向けているのか...


『とにかく今わかったのは、ヤツの視野角に入っていない事』


またどんな戦闘スタイルなのか、どういった特徴があるのか

それが一才ない。ならば


『クソ...』


『ジュル!』何か触手の様な物が動いた音がした。


『うぉぉぉ!!ボウズ!!こいつ!!体内に入り込んできたぞ!!

 早くしてくれ!!!!』

『........』


『オイ!何やってんだ!!ボウズ!!このままじゃ俺ら全員死ぬぞ!!』

『いや、僕は自分から自害します』


『シャキーン!!』ナイフを腹の上へ持っていく。


『はぁ!!何やってんだ!!お前!!やめろ!!!やめろ!!!』


|グサ!|腹を突き刺す。


『........gagahaha!HAHAHAHAHAAAA!!!!!』


『はぁ”!?ど、どうなってんだ!?』

『俺の方が一歩、上だっ、たな...お前が俺の体にいた事に気づいた事!』


『GAHAHGAH!!!A AAAAAAA!!A”A”A”...』


腹から虫の様な物がニュルン!と出てきた。

そうこいつが敵!寄生虫だ!


『さあ!このナイフでお前を刺し殺す!今!!』

『....gya!!gya!!!!!!!!!!....A"A"A"A"A"....』


|ブッシャ!!シュン...|虫は死んだ、掴んでいた腕も消えて


『はぁ!怖かった!はぁはぁ!やった!!よっしゃ!ドブカスガァ!!!』

『ボ、ボウズ、い、意外とやる時は結構やるんだな...』


『ポー!!』と汽車が汽笛を吹き、トンネルを抜ける。


車内の煙は、なくなりまた暗い月の夜が始まった。


『よいしょ...いててて...疲れたな。ボウズ。少し話でもしようや。』

『...,,,,はぁ、はぁ...ぜ、全然いいですよ。』


『ギィ...』と椅子に座る。


『いやーたまげたな...なんで敵が自分に寄生していたのがわかったんだ?』

『...煙の中の位置を考えて、外から攻撃するのは不可能と思って試しに自分を

 刺そうとした結果です。』


『こいつはぁ,,スゲェな。覚悟があるな。まだ俺の名前言ってなかったな。

 俺の名前は久我 幸宜(こが ゆきよし)。よろしくな。』

『僕は天乃 哲夫(あまの てつお)です。よろしくお願いします。』


『ガシッ!』と握手をした。

すると...


『次は大阪です。大阪です。リタイアするもの可能です。大阪過ぎますと

 名古屋まではリタイアできません。大阪から乗車する方は5名です。

 物資補給は一車両3個です。また治療する方はホームにいるお医者様に駆けつけて 

 ください。良いお旅を。』


『い、今のは、なんですか?頭に直接話かけられた様なきがします!』

『いやあっているぞ。魔法で俺らの脳内に直接話かけれた』


『シュー!!....』と汽車が停車した。


『....!、と、都会だ!これが梅田か!!』


地元から離れ初めて車内の窓から大阪の都会を見た。


『...はは、意外にもまだそこんとこはまだガキなんだな。』


|や〜や、都会は初めてかい?|と女の声がした。


『なんだ、いきなり、元はイモの分際の下品民族がよぉー』

『なんですか?いきなり話かけてきて。』


|いやー、いつもの景色が面白いなんて言われた面白いに決まってるじゃない?|



























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