メグの物語7

 彼とあたしは、そのあとも何度か打ち合わせで顔を合わせ、4人で食事をしたり、ふたりだけで軽く呑んだりすることもあった。

 一緒にいるとき、ありのままの飾らない自分でいられる気がして、いつのまにかこの人についてもっと知りたいと思うようになっていた…。


 次の打ち合わせのとき、待ち合わせより少しだけ早くリサに来てもらった。

「メグ、髪が伸びたね」

 あたしは髪を伸ばし、ベリーショートから、ショートボブくらいになっていた。

「うん、似合ってる」リサは笑ってうなずいた。

 あたしはさっそく本題を切り出した。

「あのね。彼のこと、どう思う?」

 あたしはたぶん少し赤くなっていたと思う。

「彼?ステフさん?ははあ、そういうことか。気になる?」

リサは続けて、

「うん、優しいし、話しやすいし、カッコいいよね。私も大好き。でも…」

少し言い淀んだ。

「私から言うよりは、直接、聞いてみた方がいいと思う。もし、ふたりが仲良くなるなら、きっかけになった私も嬉しいよ」


 *


 そして、ふたりを祝福するパーティーは、滞りなく終了した。列席者を主役のふたりと一緒に出口で見送った後、会場を出て歩いているときに彼は言った。


「メグ。今度ふたりで打ち上げやろうね。連絡するよ。今日はお疲れ様!」


 

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