第29話 ❤️赤部屋 -後-
数時間練習したが、ここの合同練習が一番の完成度を誇っていた。
4人それぞれ個々のスキルが高く、他の練習チームも見惚れていた。
青部屋の
「お疲れ、4人ともすごい完成度だね」
「私も見てて感心しちゃいました…!
プロデューサーさんの言っていた、誰かを落とすのが惜しいって言葉、とてもわかる気がします。この4人から2人しか残らないなんて…」
「仕方ないよ。そういう合宿だからね」
「
「…うーん。僕は…」
ETSUが答えを渋っていると、茶部屋の
「ETSUもみんなとやるの、楽しいもんね!決められないよね〜」
「……」
「あれ?否定しないの〜?」
「…別に」
「あれ〜?ETSUちゃんかわゆいでちゅね〜お顔が真っ赤でちゅよ?」
そこに
「ガキ、ETSUさんに生意気な口を聞くな」
「なんだよぉ、いつもは様呼びしてるくせにETSUの前だといい子ぶっちゃって」
「なっ…!」
みんなが集まってるのを見て、緑部屋の
「本当に楽しいわよね。結果はどうであれまたみんなで集まるのも楽しいと思うの」
「いいですね!絶対楽しいです!」
それを遠くで見ていたプロデューサー
「良い結束力だな」
「そうですね、とてもいい雰囲気です」
清々しい程の笑顔で
「急遽予定変更だ。今から会議するから
「え?あ、はい。わかりました。えっ⁉︎鮫山さんなんですかその顔⁉︎」
鮫山は新しい何かを企てているようだがその真相は如何に。
…
合同練習を終え赤部屋に戻ってきた2人。
「ふぃ〜今日もたくさん踊って疲れたぁ」
「
「ホンマに?いやぁ周りのみんな見てたら負けられんくて、成長出来てんなら嬉しいわぁ。えっちゃんにもたくさん教えてもらったしこのまま最終日まで頑張るぞ〜!おー!」
意気込んだと思いきや、
「…しかしあれだな。やっぱり、ウチらのどっちかが落ちるって考えたら…なんか、な」
「すずりん。らしくないんよ。落ちるかもしれん。でもこの合宿でやったことは無駄にはならん!」
「はは、
「みんなそう思っとるんやって!だから結果なんて気にせず、真っ直ぐやる!それでいいと思うんよ」
「ちょっと前まで自信なかったのにすっかり良くなったな」
「一人だったら折れてたかも知れんけど、ウチもここに来て良かったってちゃんと思えるようになれたんはみんなのおかげなんよ」
「そうだね。ウチもこの合宿来れて良かった。兎架っち、最終選考も手抜かないからな」
「もちろん!抜いたらウチも許さんよ〜!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます