16話
ヨハネスは、階段を上がりながら
【ヨハネス】 「うん‥とりあえず何処にいるのかわからないから部屋を1つずつ探してみようか」
といい部屋を1つずつ調べ始めると、部屋は衣装が沢山置いてある部屋や、血なまぐさい拷問器具か置いてある部屋等、様々な部屋があり
【ヨハネス】 「‥コンパス・シルクライナ。アンタはまともに言われた事をせずにこんな事を‥。残された部屋は二階の1番奥と、手前の少し大きな部屋ね。けど‥私を尾行してる人、出て来たらどうです??それとも‥こうした方が良いですか?」
そう言い放つと同時に背後の壁に魔力の塊を放つと、壁に穴が空き1人の人物がそれを避けながら
【】 「へぇ、俺の魔法を見破るとはな。それに躊躇なく魔法を放つとは‥お前相当に場数を踏んでるな女」
【ヨハネス】 「‥あの方に比べたらチンケな魔法です。あの方は気配や、魔力を一切感じません。それぐらいでないと意味がありませんよ?」
【】 「ほうそんな奴がいるんだな?もしかして、地下にいるもう一人の強い奴の事か?」
【ヨハネス】 「さて、どうでしょうか?それよりも、私はコンパス・シルクライナを連れていかなければならないから貴方を相手する暇はないのだけれども、戦いは避けれないわよね」
【】 「当たり前だ!!お前を殺し地下の奴をも殺す。
そう言うと男の体が闇に包まれ再びその場から姿を消した。
【ヨハネス】 「消えた?それに‥魔力も気配も消えた‥。来る!」
それと同時に背後に現れた人物の迫る刀を短剣2本にて受け止めるも、力が強く押し負けそうになり、短刀が斬られそうな感覚を咄嗟に覚えヨハネスはその人物を蹴り飛ばし距離をとり
【ヨハネス】 「力では勝てない。いいや違う‥あの刀は魔刀かしら?禍々しいのが伝わってきたしあのまま受け止めたのを咄嗟に離さなければ私ごと斬られてた」
【男】 「へぇあの一瞬でこの魔刀、
そう言い再び姿を消した男。
【ヨハネス】 (また消えた‥今度は何処から?こういう場合はカルタロス様が言ってた事がある。明るくしろと) 「ホリーライト!」
そう呟くと同時に、目を閉じ眩しい光を手のひらに発動した。すると
【男】 「うおぉ、目が、目が」
その声を聞くと同時に、ヨハネスは男の声がした場所に走り出し短剣で急所を狙うも、男はそれを間一発避けるも、完全には避けきれず斬られ血が地面に垂れる。
【ヨハネス】 「今ので殺ったと思ったのに‥この男避けた」
【男】 「光魔法とは小賢しい奴だ。けどもう聞かねぞ!!それに‥お前の事を少し舐めてたようだな。本気で殺すとしよう」
そう言い、男の雰囲気が変わり上位魔族の角が額から生え始め、翼が4枚、そして尻尾が生えると同時に、男から魔力が溢れだした。
【ヨハネス】 「‥上位魔族。それも、最上級魔族に近い上位魔族」
【男】 「お前見たい奴にこの姿を見せるとは思いもしなかった。ここから一方的な蹂躙だ!!」
そう言うと男は消えると同時に、ヨハネスの横腹を尖った爪でえぐりとる
【ヨハネス】 「ぐぅ、、はやい」
【男】 「ほう?心臓を狙ったんだが、避けたか。けど次はどうかな?闇纏い」
そう言うと男の姿が消えた。
【ヨハネス】 「ここだ!!」
男が現れた場所に短剣で既に斬りかかっていたが、男の姿が消え、背後に男は現れヨハネスの左腕を切り落とす。
【ヨハネス】「ひぎぃ‥」
【男】 「残像に釣られたか。それに腕は切り落とした。終わりにしよう」
そう言い力刻魔刀を振りかざした。しかしそれをヨハネスは、背中からいつの間にか出した翼で受け止める。
【男】 「翼だと?それに何で魔刀の力が発動しない」
【ヨハネス】 「貴方が言いましたよね?受け止めた物を全て斬る事が出来ると。私の翼は特別でね、瞬時に障壁を何度でも作り上げれるのよ。斬られた側から障壁を作り上げて防いでるのよ」
【男】 「何だと?そんなの‥できるわけがね!!お前見たい幼い子供の魔族が!!上級魔族でもないお前が」
【ヨハネス】 「仕方ないですね‥勝てそうにないから、本気出します」
そう言い放つと同時にヨハネスの角が2本生え始め翼が4枚生え、そして尻尾が生え始める。そして、ヨハネスの体から魔力が溢れ出した。その魔力を感じ男は後方に飛び退き
【男】 「有り得ね‥お前、その年で最上級魔族だと言うのか!!」
ヨハネスは、地面に落ちていた腕を切れた場所に繋げると
【ヨハネス】 「エクストラヒール」
そう言い腕を完全に繋げ広げたり動くかの確認して男を見て
【ヨハネス】 「まぁ、そうなりますね。この姿を見たからには死んで貰いますね。貴方は本当に強かったですよ」
と言い放つと同時に、男の背後に一瞬で移動し短剣にいつの間にか魔力を纏わせて鋭くし男の首を刎ねていたのだった。そして、ヨハネスは短剣の血を払い、元の姿に戻ると同時にその場に膝をつき
【ヨハネス】 「本当に‥強かった。あの男が魔刀の力を教えてくれてなければ負けていたのは私かも。それに‥この姿は流石に魔力消費が激しいや。カルタロス様ごめんなさい‥コンパス・シルクライナを連れていけそうにありません」
と呟き意識を失いその場に倒れ込むが
【カルタロス】 「おっと、間一発だったね。良く頑張った」
と地面に衝突するギリギリでカルタロスが受け止め、気絶したヨハネスの頭を撫でるのであった。その後ろから、カルタは
【カルタ】「この子が最上級魔族‥。」
【カルタロス】 「そうだね。大丈夫、カルタも最上級魔族になれる素質はあるよ。さて、残るはコンパス・シルクライナか。カルタ、一緒にそこまで行こうか」
【カルタ】 「あっ、はい。ご主人様」
【カルタロス】 「ご主人様?僕が?」
【カルタ】 「ダメでしょうか?」
【カルタロス】 「駄目ではないが‥まぁ好きに呼びなさい」
【カルタ】 「はいご主人様!!」
そう言いカルタロス達は、コンパス・シルクライナのいる部屋に向うのであった。
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