12話

 


 ヨネは頭を上げて


【ヨネ】 「とりあえず、私はお父さんの事が詳しく知りたいの。どんな人だったのかそれを教えてもらえませんか?」


【チャイナ服】 「そうですね、話しても良いですが、他の方は聞かれます?」


【エクスカリナ】 「私は‥竜人の資料が見たいかなと思うのですがここにありませんか?」


【チャイナ服】 「竜人の?あるにはありますが、そうですね。チェン、シェン案内して上げなさい。」


 そう呼ぶと、 双子のチャイナ服を来た人物が頷き


【チェン】 「案内します」


【シェン】 「ついて来て」


 と言い竜は席から立ち2人の後をついて行くのであった。残された、ヨネ達。


【チャイナ服】 「お嬢様以外の方は、ご希望があれば案内させますが何かありますか?」


【マルチダ】 「‥異端魔族ハイレシアデーモンのいる場所を書いてある場所とかはありますか?古くても良いのでそれを見せてもらいたいのです。ハクビを魔王から引き落とすには、仲間が必要になってくる。だから、異端魔族達にも協力を仰いだ方が良いかと」


【チャイナ服】 「成る程。なら白々はくはく貴方が案内して上げなさい。貴方も異端魔族なので、詳しいかもしれませんからね」


【白々】 「了解です。では僕が案内しますからこちらに、どうぞ」


 そう言い、マルチダは白々に連れられてその場から離れたのであった。


【ボルノ】 「聞きたいが、ここから外に出る方法はあるのか?先ほどきた場所は崩壊してしまたったからな」


【チャイナ服】 「崩壊ですか‥。他にもありますが、あまり教えたくはないのですが。貴方は何処の領地の最上級魔族なのでしょうか?」


【ボルノ】 「‥良く俺が最上級魔族だとわかったな。」


【チャイナ服】 「ご主人様はその見抜き方を私達に叩き込まれましたから。それに見抜けない人には、マジックアイテムを生成されそれを使えばわかります。先程の拘束魔法も、そのマジックアイテムでかき消しましたから」


【ボルノ】 「成る程‥そう言う事か。で、俺の領地だが忘れられし水上都市だ」


【チャイナ服】 「忘れられし水上都市ですか‥そこにはカルタロス様が何度も行かれてたので近くに隠し転移魔法があります。それを使えば瞬時にここにこれますし、そこに行くことも可能かと。けど私達でなくては発動できません。特別な魔法陣です。外に行く理由を教えてもらえなければ発動することはできません」


【ボルノ】 「戦力が必要だから、俺の伝を使おうかと。水上都市から出て行った者たちに声をかけて仲間を募ろうかとな」


【チャイナ服】 「その者たちは大丈夫なのですか?」


【ボルノ】 「今のハクビのやり方に納得してない連中達だ。話せば分かってくれるだろう。最悪、反抗的てあれば始末する。皆、カルタロス様に助けてもらった恩を忘れてたりはしてないだろ」


【チャイナ服】 「なら今すぐに送りましょう。ここに帰還したくなったら魔法陣に貴方の魔力を流してください。こちらに帰還させますから。」


 そう言い、ボルノの足元に魔法陣が展開され


【ボルノ】 「ヨネ様、少しの間お側を離れます。また、仲間が集まりしだい戻ってまいります」


 と言いその場から消え去ったのであった。そして残された、ヨネはと言うと


【ヨネ】 「お父さんについて詳しく教えてもらえませんか?」


【チャイナ服】 「分かりました。お前達は下がり、食事の準備とお嬢様型の部屋の準備にかかりなさい」


 そう言うと、残りのチャイナ服を来た人物達はその場から離れて完全に2人になり


【チャイナ服】 「話す前に、私が話せるのは私がどのようにご主人様に出会ってそれからどんな事をしてもらったかしか話せませんがよろしいでしょうか?」


【ヨネ】 「はい、それだけでもお父さんがどんな人だったかわかるので。それと‥貴方のお名前聞いても?」


【チャイナ服】 「私は、カルタですお嬢様。ではお話しいたします」


 と、昔の事を話し始めるのであった。



 〚過去の話〛


 私の家は魔族大陸の端の端にある、小さい集落だった。当時、その場所は他の場所から卑怯者の場所と呼ばれていた。何故そう言われていたかと言うと、勇者達との戦争でその場所は標的、いいや見つかる事なく戦いに参加した事がなく人が死んだりとしていなかったからだ。そんな中で、私の家族は父と母親、そして弟と私の4人家族で過ごしていた。当時の私はまだ6歳だった。そんなある日の事私達は、長から大切な話があるとの事で広い場所に皆集まった。


【長】 「皆、良く集まってくれました。話と言うのは、今日よりこの集落を監理してくださる事となった、最上級魔族のコンパス・シルクライナ様だ。」


 と小太りな男の最上級魔族を紹介した。私はその時


【カルタ】 (本当に最上級魔族なの?なんか‥人を見る目がいやらしい感じがする。あまり関わらないようにしようと)


 とその人物を見て思ったのだった。そしてその最上級魔族は


【コンパス・シルクライナ】 「この度、この場所を監理することとなったシルクライナだ。とりあえずよろしく。まずは、そこの魔族に話が聞きたいから今日、この後私の屋敷にきなさい」


 近くにくにいた魔族は、コンパス・シルクライナに


【】 「シルクライナ様、申し訳ありません。この後は、病気で寝込んでいます娘の看病がありますのでいけません」


【コンパス・シルクライナ】 「ほう?ならその病気の娘の家に案内しなさい。この私が見て差し上げようではないか」


【】 「よろしいのですか?」


【コンパス・シルクライナ】 「よいよい。これも管理を任された私の仕事だ。ただし、私の魔法は誰にも見せれない。私が看病に入ってる間、誰も家に近づけてはなりません」


【】 「わかりました。よろしくお願いします!!」


 そう言い、コンパス・シルクライナは長と共にその娘のがいると言う場所に向かうのであった。それを、見て私は


【カルタ】 「誰も家に近づけるなってどういう事なのかしら?気になるけど‥関わらない方がいい気がする」


 と呟き、カルタは家族と家に戻るのであった。


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