08話
ヨネは、階段を降りて行くと竜達が階段の1番下にて待機しており
【ヨネ】 「お待たせしました。それにしても何処に繋がってるでしょうか?」
【竜】 「待てったわ。結構下まで降りて来たわよね?」
【マルチダ】 「教えてもらったのを頼りにするとこの後に、進めば明るい場所がある見たいです。そこにある4つの石像の窪みに魔力を込めるそうです。けど、そこには魔物がいるから気をつけろって言ってました」
【ヨネ】 「って事は、先ずはこのまま奥に進んで行けば明るい場所につくのね!!」
【竜】 「魔物か‥強いのか?マルチダ何か聞いてないその魔物について?」が
【マルチダ】 「魔物については、少し厄介かもしれないとしか聞いてません。すみません‥」
【ヨネ】 「マルチダ大丈夫よ、とりあえず厄介って事がわかるだけでも助かるです」
【竜】 「そうね。厄介って事は蘇生系とか、状態異常を使って来るとか考えられるからね」
【マルチダ】 「そうなのです?私は‥あんまり戦闘とかしたことがないからそういうのわからないです‥」
【ヨネ】 「これから覚えていけば良いと思います。私も全然、わからない事だらけですから。一緒に頑張って行こうよ」
【マルチダ】 「はい」
と言い、3人は奥に進む道を進み始めるのであった。そして、2時間ぐらい歩み続けると光が差しているのか明るい場所が前方に見えた為に
【ヨネ】 「ようやく‥ついたかしら?多分あそこですよね?」
【マルチダ】 「かなり歩きましたから疲れました」
【竜】 「どうするの今すぐに行く?それとも少し休んでからにする?」
【ヨネ】 「少しだけ休みたいです」
【マルチダ】 「私も休みたい」
【竜】 「了解よ。なら私は少し偵察に行って来ようかしら?どんな魔物がいるのかだけ見て戻ってくるわ」
【ヨネ】 「大丈夫です1人で?」
【竜】 「大丈夫だから、休んでなさい」
と言い、竜は先に光の差し込む場所に移動するのであった。そして、差し込む場所に到着した竜は辺りを見渡し石像のある場所を確認すると、それぞれの石像の近くに、コカトリス、オクトパス、首無しゾンビ、ドラゴンゾンビが近くを徘徊していた。
【竜】 「‥どの魔物もかなりの強敵ね。1番厄介なのはあのドラゴンゾンビかしら。まさかこの様な場所にいるとは思いもしなかった。感染のブレスに少しでも当たればゾンビにされてしまう。さて、1度戻り対策を話し合わなければ」
そう言い竜はヨネ達の所に戻り、
【竜】 「とりあえず、4体の魔物がそれぞれの石像の周りを徘徊してた。」
【ヨネ】 「それぞれの石像にですか?強そうでした?」
【マルチダ】 「えっ4体もいるのですか?魔物?」
【竜】 「えぇ。コカトリスに、オクトパス、首無しゾンビ、そしてドラゴンゾンビの4体が」
それを聞いたヨネは、心の中のアルパスとアレンに
【ヨネ】 (この魔物達は強いのですか?私魔物と戦った事ほとんど無いからわからないのです)
【アルパス】 (そうね、コカトリスは鶏を巨大かした様な見た目に蛇の様な尻尾がはえてる魔物ね。特に気をつけないと行けないのは、石化ブレスかしら。それ以外はあまり強力な魔物ではないわ)
【アレン】 (オクトパスは、名前の通りタコだ。けど、普通のタコではなく巨大で触手での攻撃をおもに使う。厄介なのは、墨で視界を封じて来るのと心臓が複数あるから殺したと思っても生きてて初見ではそれを知らずに返り討ちにあう事だ。コカトリスより少し強いぐらいか)
【ヨネ】 (残りの2体は?)
【アルパス】 (首無しゾンビは、名前の通り首がないゾンビの事よ。大層なフルプレートアーマーを身に着けており並み半端な攻撃では傷をつけれない。その代わり魔法での攻撃は通りやすいのが弱点かしら。それと厄介なのが、ゾンビホースとの合体かしらね。合体されれば機動力が跳ね上がり強さもかなり上がる。初心者が負ける原因は合体した後の機動力に対処できずに殺されるのよ。始めの2体の魔物より数段強いかしらね)
【アレン】 (問題は、最後に紹介するドラゴンゾンビな。こいつは正直な所、ヤバいな。お前がカルタロスの力を使いこなせれば勝てるかもしれない相手だからな。今のお前の実力じゃ、ゾンビにされて終わりだ。竜も、マルチダと協力しても誰かが死ぬだろう。それだけドラゴンゾンビは厄介だ。もう1人、ヨネお前より強い奴がいれば話は変わるがな)
【ヨネ】 (‥そんなに強いのですか。けど、お父さんが行くように示してくれた場所はきっと役に立つ事だと思うの。だから‥戦うしかないわ)
と話していると
【竜】 「ヨネ、ヨネ!!聞いてるの?」
と外から声がした為に心での会話を辞め
【ヨネ】 「えっ、あっ、はい、なんです? 」
【竜】 「聞いてなかったの?なんかボーっとしてたし大丈夫?」
【マルチダ】 「何か心がここになかった感じです」
【ヨネ】 (2人の事をここを切り抜けれたら話そう。隠し事は辞めよう)「その件なのですが‥ここを切抜けたら話します。隠し事しててごめんなさい。」
【竜】 「わかったわ。けど‥私は今は諦めて新しい仲間を探してここを抜けた方が良いかと思うけど‥この戦力ではドラゴンゾンビには勝てないとおもうから」
そう話していると後方から
【魔族の男】 「お前達か、あの村を殲滅させた奴らは?それに‥お前はあの映像に映し出されていた化け物と呼ばれてる女か!」
と声がして、ヨネは咄嗟にマルチダを抱えて飛びその場から少し距離をとり
【ヨネ】 「‥何も反応がなかったです。貴方は何者なのです??何故ここがわかったの?」
【魔族の男】 「お前たちのせいで、俺はとばっちりを受けたもので謝って貰うと思い探してたらここに行き着いた」
【竜】 「とばっちりってなんです?私達は貴方に何もした覚えがないわよ?」
【魔族の男】 「死体を埋めてた村に立ち寄った際に、ハクビの手下の魔族に絡まれお前が殺したのかととばっちりを受けたんだよ!!」
【ヨネ】 「そうなのです?謝れば、私達は見逃してもらえるのかしら??」
【魔族の男】 「そうだな、お前たちの目的を教えてくれれば見逃してやってもいいぞ?」
と言われた為に、ヨネほ竜の顔を見ると頷いた為に
【ヨネ】 「‥私のお父さん、カルタロスって人が今から向う場所に向かいなさいって伝言を残していたそうでそこに向かってるのです」
それを聞き
【魔族の男】 「ふん、カルタロスって人がそんな事をね。ってうん?カルタロス?今お前カルタロスって言ったか?それもおとうさんって?」
【ヨネ】 「はい言いました。カルタロスって人は私のお父さんです。あった事をないのですが‥」
それを聞き、魔族の男は突然と膝をつき
【魔族の男】 「カルタロス様の娘だとは知らずに申し訳ありません。無礼をお許し下さい」
【ヨネ】 「えっ?突然とどうしたのです?」
【魔族の男】 「俺、いや私はカルタロス様に今は亡き妻の病気を治して貰いそして当時只の魔族であった私達の領地を守って貰った恩があるのです。カルタロス様のいない今その恩を返す相手はカルタロス様の娘です。だからこうして膝をつきお話しさせて貰っております」
【ヨネ】 「お父さんがそんな事をされたんですね。けど、その膝をついたりしないで普通に話して貰えるといいのだけれども?何だかそう言う事に慣れてなくて、気まずいの‥。だから、普通に話して下さい」
【魔族の男】 「わかりました。では普通に話させていただきます」
といい膝をつくのを辞めた。そして
【魔族の男】 「それで、今何をしているのでしょうか?」
それにヨネが今の状況を伝えると、その魔族の男は
【魔族の男】 「成る程‥では私めがあの全て始末してまいります」
【ヨネ】 「それは可能なのです?」
【魔族の男】 「とりあえず、ここでお待ち下さい。すぐさま始末してまいりますから」
そう言い、翼を6枚展開し角が太く硬そうな角が生えると同時に魔力が跳ね上がり、足元に亀裂が入り始める。
【ヨネ】 (凄い魔力‥)
【竜】 (‥何この魔力?馬鹿にならない程ヤバい‥)
【マルチダ】 (‥最上級魔族、いやそれ以上かもしれない。敵でなくて良かった)
と思うと同時に魔族の男は
【魔族の男】 「では、始末してまいります」
そう言い1人で明るい場所に向かったのであった。
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