第2章 各々の開幕

1話 ヨネ編

 

 ヨネが魔族大陸の端に飛ばされ、1ヶ月が経過し現在はまだ始めのいた洞窟にりゅうといたのだった。そして


【竜】 「とりあえず‥万全ではないけど、回復したわ。そろそろ、本格的に何処か別の場所に移動しようかとヨネ。出ないと、この洞窟がアンタの修行のせいで崩壊しそうだから‥」


【ヨネ】 「えっ?私のせいですか?私はただ、この姿に慣れる為に洞窟の奥の壁に魔法を放ったりしてただけですよ?」


【竜】 「いやいや、何処が魔法を放ったりしただけです。ですむか!!よく見て、天井とかヒビが始めいた頃にくらべ少しずつ広がってる。これ以上はこの洞窟が持たない」


【ヨネ】 「‥ごめんなさい。気づかなかったです」


 そう言い翼を背中にしまい言う。竜は


【竜】 「それで、やっぱり人間の姿には戻れないの?翼は自由にしまえるのに」


【ヨネ】 「戻れないです。けど、この姿だからかな力が溢れてくるの」


【竜】 「‥あの時の映像見たいな事にはならないでよ!!」


【ヨネ】 「はい‥気をつけます」


 と話していると、ヨネの尻尾が何かに反応しピクと動き


【ヨネ】 「誰か、この洞窟に入ってきた見たい。それに今までとは違う気がしますどうします?」


【竜】 「それは本当?」


【ヨネ】 「尻尾にいつもより電流が走ったのです。間違いない!」


【竜】 「なら間違いない見たいね‥その症状この1ヶ月で何度か見たから信じれる。動物達が入ってきた事がわかり、それで食料は助かったものね。とりあえず、岩陰に隠れ様子を見ましょう」



 そう言い、2人は岩陰に隠れる。すると少しして、5人の魔族らしき人物達がこちらに向かって来た。そして、


【魔族】 「本当に、この洞窟から音が聞こえたのか? 


【魔族】 「間違いない。誰かここにいる筈だ」


【魔族】 「もしかして、指名手配された誰かとか?そんな事はないか」


【魔族】 「ここは魔族大陸の端よ?あの場所からここに来れるわけがないわ。それに仮に化け物と呼ばれた人物だった場合どうするつもりなの??私はここに入るの反対だったんだよ?それを無理やり連れて来て」


【魔族】 「おい、待てここに誰かいたか、隠れてるぜ。見ろ、この足跡」


 と、地面に足跡が残っていた為に気が付いた魔族の1人。


【竜】 「しまった‥足跡消し忘れてた」


【ヨネ】 「出て交渉して見ます?」


【竜】 「‥とりあえずもう少し様子見ましょう。相手がどれだけ強いかわからないから下手な事は出来ない」


【ヨネ】 「わかりました」


 と岩陰から更に様子を見ることにした。足跡に気が付いた魔族は


【魔族】 「ここにいるなら出て来いよ!!出て来なければこの洞窟をぶっ壊す!!」


【魔族】 「待て、本当に誰かいたらどうするのよ!!」


【魔族】 「お前、うるさいな!!俺達に指図するな、この異端魔族ハイレシスデーモンの女が!!」


異端魔族ハイレシスデーモンの女】 「‥もういい私先に帰るから。勝手にしなさいよ」


 そう言い異端魔族ハイレシスデーモンの女はその場から帰ろうとするも、他の魔族3人が異端魔族ハイレシスデーモンの女を押し倒す。


異端魔族ハイレシスデーモンの女】 「何をするの?離してよ!!」


【魔族】 「お前は、いらない魔族だって知ってる?この魔族大陸では弱いものは強い者の為に使われる。今ここで一番弱いのはお前な。だから、お前をここに残し、この洞窟を爆発させる。」


【魔族】 「そう言う事だ。悪く思うな!!アンチマジックバインド」


 と1人の魔族が言い放つと、異端魔族ハイレシスデーモンと呼ばれた女の四肢が拘束される。そして3人は押さえるのを辞める。そして、4人引き返しながら1人の魔族が


【魔族】 「あばよ異端魔族ハイレシスデーモン。そして、ここにいるかもしれない誰かよ!!ボマーパレット」


 といい魔法を放ち入口にそれが直撃し入口が塞がり、完全に閉じ込められる形になった。異端魔族ハイレシスデーモンの女は


異端魔族ハイレシスデーモンの女】 「もう、最悪。‥異端魔族ハイレシスデーモンの何処が悪いのよ‥。ハクビが魔王になってからこの呼び方が広まった。私達だって魔族なのに‥前のように戻らないかな‥」


 そう呟くと同時に、頭上の岩が先程の魔法で崩れ異端魔族ハイレシスデーモンに落ちてくる。異端魔族ハイレシスデーモンは、死を覚悟し目を閉じるも、ヨネが翼を展開し間一髪その異端魔族ハイレシスデーモンを助ける。


異端魔族ハイレシスデーモン】 「誰?」


 と目をあけその人物を見るなり


異端魔族ハイレシスデーモン】 「ひぃやぁあぁ!!!あの映像に映し出された化け物!!嫌だ、嫌だ、嫌だ、殺さないで!!!何でも、何でもしますから、殺さないでください」


 そう叫び暴れる。


【ヨネ】 「あはは、化け物って‥酷い言いよう。大丈夫、貴方を殺したりなんかしない。それよりも聞きたいな貴方の事を。異端魔族ハイレシスデーモンって何なの?」


 そう言い、ゆっくりと地面におろし拘束していた魔法を壊し聞く。異端魔族ハイレシスデーモンの女は咄嗟に後ろに飛び退き構えるも、竜が異端魔族ハイレシスデーモンの女の背後から現れ腕を締め上げる。


異端魔族ハイレシスデーモン】 「仲間がいたの?やっぱり私を殺すきね」


【ヨネ】 「竜さん、殺さないでください。私は本当に話が聞きたいだけだから」


【竜】 「ヨネは、甘いね。けどそうね‥もしかすると今後の役に立つかもしれないわね。けど、貴方がやる気なら殺すわ」


 と腕を解放し、竜はヨネの方に進む。異端魔族ハイレシスデーモンの女は


異端魔族ハイレシスデーモンの女】 「‥話せば殺さない?」


【ヨネ】 「私は殺す気なんてない」


異端魔族ハイレシスデーモン】 「分かった‥。異端魔族の事が知りたいんだよね?簡単に言うと、欠陥がある魔族の事を言うの。」


【ヨネ】 「欠陥ですか?ちなみに、貴方は何処が欠陥してるのです?」


異端魔族ハイレシスデーモン】 「私は‥片角しか出せないの。魔族はみんな角を出せるんだけど、私は片角しか出せない。それだけで異端魔族ハイレシスデーモンと呼ばれてる。異端魔族ハイレシスデーモンと呼ばれると、捨て駒にされたり、徴兵され実験動物のように扱われるの。私達の住んでる場所では母と私しかもう異端魔族ハイレシスデーモンはいなの」


【竜】 「酷い話だな。私達、竜族ではどんな事があろうと捨て駒にしたりする事はないぞ?魔王ハクビって本当おかしいやつだな」


【ヨネ】 「‥貴方はこれからどうするの?その住んでる場所に戻りたい?」


異端魔族ハイレシスデーモン】 「当たり前よ!!アソコには母がいるから。だから戻りたい‥」


【竜】 「ヨネ、この子をその場所に連れて行き私達は何処か別の場所に行こう」


【ヨネ】 「そうですね。母と一緒が一番ですよね!!ならその住んでる場所とやらに案内して。魔物ぐらいなら多分なんとかなるから」


異端魔族ハイレシスデーモン】 (あれ?この化け物と呼ばれてる人‥本当は優しい?話せば分かってくれる人?それになんだろう‥この知ってるような魔力は?何処で感じたんだろうか?)「‥ありがとう。けど、閉じ込められてますよ?どうやってここから出るのですか?」


 と言うと、竜が翼を広げ


【竜】 「少し下がってて。ブレスが使えるようになったか試すから」


 そう言うとヨネは異端魔族ハイレシスデーモンの女を自分の後ろにし魔力のシールドを創造した。そして、竜は息を思いっきり吸い込み、勢い良く吐き出すと口から炎のブレスが放たれ、塞がれていた場所が開き


【竜】 「まだ本調子じゃないけど、これだけ出来ればいいわよね。さて案内して」


異端魔族ハイレシスデーモン】 (この人の方が化け物‥。絶対に、粗相のないようにしないと殺される)


【ヨネ】 「これでまだ本調子じゃないんだ」


 と言いながら、3人は洞窟から抜け出し異端魔族の住んでる場所に向かうのであった。



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