第85話

 

 〚様々機械が並んでいる場所〛


【ムーラン】 「面白い事になったわね。まさか、あの時の娘が勇者の娘だったとは。もしかして、ハクビは知っていたのかしら?」


【アルタ】 「ヨネが勇者の娘?あの姿と戦い方はまるで本当に化け物じゃないか。あいつのせいで僕の人生は最悪だ」


【ムーラン】 「あら?貴方はあの化け物見たいな人を知ってるの?」


【アルタ】 「知ってるさ、だって同じ名もなき大地で過ごしてきたからな」


【ムーラン】 「へぇ、そうなの。初耳だわ?その時はあの姿ではなかったの?」


【アルタ】 「そうだ。あの時は普通の人間だった。だから誰も勇者の娘だと知らなかった」


【ムーラン】 「成る程ね。アルタあの子を殺したい??」


【アルタ】 「当たり前だろ?僕はその為に貴方に力を貰ったのだから。」


【ムーラン】 「とりあえず、もう少し戦力を集めてから行動を開始しましょう」


【アルタ】 「了解だムーラン」


 と話していたのだった。



 〚魔王城〛


【ハクビ】 「雛田真昼ひなたまひる、なかなかに面白い事をやったな?それにここで公開したって事は始末に失敗したと言う事やな。けど、いいデータは取れた。これから、もっともっと過去の奴らを生き返らせ、世界を統一してやるで。ってそれよりもだ、あの映し出された上位魔族の奴はなんだ?カルタロスの能力を受け継いでるとでも言うのか?あの強さは脅威になりそうや。出来れば捕縛して力を奪い取りたいね」


【クウロ】 「確かに、脅威ではある。あの真昼相手にあの幼さで対等なのだから。そういえば、もう少しで、こちらも能力の吸収できる道具の完成が近いです。沢山の実験体を使い試し完成までもう少しかと。それと、出来れば魔王様の死体とカルタロス様の死体が欲しいのですが?」


【ハクビ】 「それは無理な話や。魔王は復活して貰うつもりや。カルタロスの死体と勇者ルルアンの死体、アルセスの死体は探しても見つからんやったからな。魔王が何処かに利用されまいとしたんやろうな。小癪でしかないの」


【クウロ】 「そうか、なら適当な種族の死体でいいから、研究室におくってくれ。死体からも吸収出来るのか調べたいからな」


【ハクビ】 「了解や。さて、これからどう動いて行くか考えんといけんな。」


 といい2人はその場から消えたのだった。



 〚砂煙が激しい場所〛


【アルガナ】 「あれがヨネ?もしかしてカルタロスって言う人の能力に支配されているのヨハネス?」


【ヨハネス】 「‥間違いなくそうかと。まさか、魚晴也さかなはるやと言う人物の結界を破壊したのか。それで、アルガナどうするの?ヨネ達を探しに行く?」


【アルガナ】 「行きたいけれど、その前にそろそろ学園に杖を取りに行こうかと思います。ヨハネス貴方もだいぶ力が戻ってきたので。それにレジスタンスの仲間も増えて来ましたから。後はここにいるとされる、ドワーフの人物に交渉をするだけ」


【ヨハネス】 「そうですね。かなり全盛期に戻って来ました」


【?】 「アルガナ様、ヨハネス様、とりあえず今日はこれ以上進軍は諦めましょう。この砂煙では皆の体力が持ちません」


【ヨハネス】 「そうですね。では、野営の準備をし、交代で休むように伝えて」


【アルガナ】 「とりあえず‥休みましょうか」


 といい野営の準備をするのであった。



 〚???〛


【赤子】 「うわぁん、うわぁん、うぇぇんん」


【?】 「このような所に赤子と、先程みた指名手配の亜実あみがいるとは‥運が良いのか悪いのか。仕方ないから保護するかの」


 そう言い魔法で2人を宙に浮かせ、自分の家に連れ帰る。そして、少しし亜実は目を覚まし


【亜実】 「ここは?それに私あの光に包まれたのに何故生きてるの?」


【?】 「ようやく起きたか。はやくお前さんの乳でも上げてこの赤子を慰めてくれ。煩くてやれんからの」


【亜実】 「えっ?あっはい。今あげますからって、乳でるわけないでしょう!!私の子供じゃないから」


【?】 「なんと!!仕方ないの、少し抱きかかえ待ってろ。ミルクをこしらえてくるから」


【亜実】「はい‥」


 そう言い赤ちゃんを抱きかかえ辺りを見渡し、窓から外を見るも知らない場所で


【亜実】 「知らない場所。いったいここは何処なんだろ?何でここにいるのかしら?」


 少しして、その人物が戻って来て赤ちゃんにミルクを与えるのであった。


【亜実】 「あの、ここは何処なんでしょうか?」


【?】 「知りたいかね?」


【亜実】 「はい‥自分達の居場所、エターナル学校に帰りたいので」


【?】「エターナル学校??こことは真逆の場所じゃないか。ここから1年以上かかるよその場所に行くの!」


【亜実】 「真逆の場所?って事は、神聖大陸しんせいたいりくなの?えっ?」


【?】 「そうとも、ここは神聖大陸のど真ん中、聖都市ラーフンだ。」


【亜実】 「ラーフン、勇者本部にいた時に聞いた事がある。確か、何処の国とも開講していない謎の場所だと」


【?】 「謎の所か、あながち間違ってはおらんよ。それよりも亜実、お主は何故勇者本部の職員を殺した?指名手配されておるお前が何故ここに気絶し倒れていた?」


【亜実】 「ふぇ?職員を殺した?えっ?何の事でしょうか?」


【?】 「これを見るが良い。録画してるものだ」


 そう言い、始めて自分が置かれた立場がわかり


【亜実】「違う!!私達は、そんな事してないわ!!何かの間違いよ!私は、魔力の塊が落下して来て光に包まれて、死んだと思ったらここにいたの」


【?】 「それを信じろと言うのかね?証拠はあるのかい?」


【亜実】 「‥‥」


【?】 「ほらないじゃないか」


【亜実】 「私を突き出すのですか?それとも殺すのでしょうか?」


【?】 「はぁ、アンタは運が良かったのか。悪かったのか。ワシに拾われなければそうなってたかもしれんな。」


【亜実】 「どういう事です?貴方は何者なのでしょうか?」


【?】 「ワシは、ここの領主だ。しばらく匿ってやるわ。その子供が少し大きくなるまでな。それまでラーフンに滞在を許可しよう。召使をお前に使わすから困った事があれば言いなさい。本当に運が良いのか悪いのか。とにかく問題は起こすでない」


【亜実】 「領主様?申し訳ありません!!そんな事つい知らずに失礼な事を申しました」


【領主】 「よい、よい!ではの、問題を起こすでないぞ。ワシは別の別荘で暮らすから、ここは自由に使いなさい。後ほど、召使いをここに越させるから」


 そう言い、領主はその場から離れて行くのであった。残された


【亜実】 「‥とりあえずどうしようかしら?このまま滞在し情報を得て‥この子を育てなければ」


 と、様々な場所で色々な事が起こり始めようとしていたのだった。この事が世界に知れ渡った事により世界は色々な事が起こり始めるのであった。




 〚 第1章 完 〛

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