第82話
はなび達はだいぶ離れた丘に転移し、そこから先程までいた場所を見るとそこには巨大な大穴が空いており街そのものが無くなっていたのだった。
【はなび】 「‥ヨネ、
と呟き、ガルは何も言葉を出さなかった。そこに
【シグレット】 「カエルが来たみたい。それに学園の先生も」
そう言うと、カエルと
【はなび】 「魚晴也先生、何故先生が?もしかしてヨネを助けに来たのです?ってあれ?ヨネは何処?もしかして怪我して何処かで治療してるとか?」
それに、カエルが
【カエル】 「ヨネの姉のはなびかケロ?本当に双子だったとは‥。それとヨネだが、死の狂乱会のメンバーに連れさらわれた。そのメンバーは逃げる際に致命傷を追わせたから死んだと思うケロ。だがヨネは何処かに転移したから行方は分からないケロ。」
【はなび】 「えっ?何それ?連れさらわれってどういう事?それに連れ去った奴が死ねばヨネはどうなるの??そこが、もし危険な場所ならヨネはどうなるのよ」
【魚晴也】 「‥言葉の通りだ。
【はなび】 「ははは、何で、何で、先生がいながらまもれながづだのよ!!それにそこのカエルも強いんでじょ?ヨネがばなじでだなのに‥なんでぞんなごどになっでるのよ‥ヨネを、ヨネを返してよ!!!わだじの妹をがえじでよ、うぅぅわぁあぁあぁあぁあぁあぁ~~~~~~」
とその場に座り込み涙を流す。
【魚晴也】 「はなび‥すまない。本当にすまない」
【カエル】 「はなび、ヨネは必ず俺達が探し出す。それは約束する」
泣き叫ぶはなびに
【紅葉】 「はなび様、とりあえず今は休みましょう。鉄心、ヨネ様を抱えテントに連れていくわよ」
【鉄心】 「姐さん、了解です。はなび、すまないが抱えるぞ」
と言い鉄心ははなびを抱える。
【カエル】 「‥すまないがはなびを頼むケロ」
【魚晴也】 「はなびをお願いします」
それを聞き紅葉と鉄心はその場から離れるのであった。ガルは、カエルを見て
【ガル】 「‥誰が、誰があんな事をしたんだ?雛田真昼か?それとも死の狂乱会の奴らか?それに‥亜美はあれに巻き込まれ死んだのか?」
【カエル】「雛田真昼が誰かに指示をしたに違いないケロ。転移魔法で帰って来てないなら‥。それよりも、お前は何を考えてるケロ?1人で行く気か?」
【魚晴也】 「ガル、待て何処に行く?雛田真昼を探そうにも手がかりがね。今は情報を集めるべきだ」
【ガル】 「俺は1人で雛田真昼について調べるから学校は退学する。死んだ亜実の仇を打たねと俺の気がすまね!!だから、先生俺は行く。今までありがとうございました」
と言いその場から走り出したのだった。
【シグレット】 「カエル、いいの?1人でいかせて?」
【カエル】 「オイラが決める事ではないケロ。それに、今のアイツは誰にも止められないケロ」
【魚晴也】 「とりあえず‥理事長に報告しに戻る。」
魚晴也もそう言い、その場から姿が消えたのだった。
【カエル】 「少し1人にさせてくれケロ」
【シグレット】 「そうですか、ではターロン達と今後の事を詰めて置きます。それと‥今回は相手の方が我々より優れていただけです。では失礼します」
そう言いシグレットはその場から離れ、気配が消えたのを確認しカエルは自分の顔をビンタし
【カエル】 「不甲斐ないケロ‥。雛田真昼、それに死の狂乱会、お前達は必ず報いを受けさせるケロよ。転移した場所でヨネ‥死ぬなよ」
と言うのであった。その頃、雛田真昼達はと言うと空中要塞という場所に転移して来ており周りに座っている人物がいるなかで
【雛田真昼】 「勇者の娘を捕縛出来ないなんて、本当あの化け物のせいね。化け物は死んだかしら?」
【???】 「助けてやったと言うのにお礼の1つもないのか?」
【雛田真昼】 「そういえばそうね。助かったわ、それよりも私達はこれから勇者の娘の捕縛をどのようにするのかを考えなくてならない。戦力もだいぶ減りましたから」
【???】 「ほほほ、ではのその化け物と言う奴の映像を公開し、更に指名手配する予定だった奴らを全世界に通達するんじゃよ。」
【雛田真昼】 「とりあえず、そうね。明日にでも全世界に通達しましょうか。」
【???】 「その化け物とやらは強かったのか?真昼、お前が苦戦するとは思わなかったが?」
【雛田真昼】 「仕方ないでしょう、この場所の動力に私本体を繋いでるから、本来の力の半分も出せなかったんだ。私自身が戦えばあの程度なら殺せたわ。けど、その化け物を封じ込めた女は‥得体がしれなかった。後で記憶を抽出するからその女の産まれと何者なのか調べて」
【??】 「なら、はやく本体に戻ってその体をよこせ」
と言うと、雛田真昼は突然とその場にそのまま倒れ込むのであった。そして1人の人物が機械の手を沢山出現させて雛田真昼を何処かに連れて行くのであった。そして、次の日の朝に全世界の空中にモニターが写し出され、雛田真昼がそこに映り
【雛田真昼】 「皆さん、突然の事で申し訳ありません。私達のいた勇者本部施設がこの化け物により消滅させられましたので皆さんにも知って貰いたく魔法を使っております」
そう言い、ヨネの姿と巨大な大穴が空いてた映像を映し出した。
【雛田真昼】 「この化け物は、あろう事か勇者ルルアン様の娘なのです。更に信じられないかもしれませんが、この化け物は双子なのです。化け物ではない方はまともな人間で勇者の力を発現しています。しかし、この化け物に操られている様子でこのような事をしています。」
更に、勇者職員と医療班を殺している合成写真を映し出す。そして、魔族化したヨネ、はなび、亜実、ガル、
【雛田真昼】 「このような事が許されるのでしょうか?許されないでしょう!!だから、この人物達を捕縛または、始末してもらえないでしょうか?化け物は殺して貰っても構いませんが、もう1人の人物は必ず捕縛して下さい。それ以外の人物も殺して貰っても構いません。皆さんの協力を期待しております」
と言いスクリーンは消えたのだった。そしてスクリーンをそれぞれの場所で見ていた人物達。
〚学園理事長室〛
【理事長】 「雛田真昼‥貴方は何をしたのか分かっているのですか?とりあえず、波風と早耶はこちらで保護を。ガルは行方を探し、影から支援を、はなびはカエル達が見てくれると思いたいわ。それとヨネは‥」
【魚晴也】 「理事長、ヨネは僕が命に変えても見つけ出す」
【理事長】 「そうね、なら任せます。ではそれぞれ行動を開始しなさい。私は学園の混乱を解かなければなりませんから」
【女】 「かしこまりました!」
【??】 「へぃへぃ了解です!」
【魚晴也】 「では行きます!」
と言い姿を消し残された理事長はと言うと
【理事長】 「はぁ、どのようにして学園の混乱を解こうかしら。それに、マルタもこの事を知れば暴れ出すやもしれないわ‥」
そう言い頭を抱えるのであった。
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