第81話
3人の前に現れた人物はヨネを見て
【】 「とりあえず、危険な貴方はここで気絶させましょうか。コールドスリープ」
そう言うとヨネの体を一瞬で氷が覆い尽くすもヨネはその氷の中で更に魔力が膨れ上がり氷がひび割れ始める。
【
【】 「あの硬そうな角をですか。カエル、私は拘束するので精一杯ですからそのままやって下さい!!」
そう言い放つと、いつの間にか現れたカエルが刀で氷ついているヨネの角をそのまま切り落とし
【カエル】 「とりあえず、ヨネの角を切り落とせたケロ。けど‥もう刀が限界だったケロか‥」
そう言うと刀が砕け、ヨネはそのまま氷に閉じ込められたまま意識を失う。そして
【カエル】 「これはどういう状況か説明するケロ。
【雛田真昼】 「神速の異名をもつカエル‥。何故貴様がここにいる?」
【魚晴也】 (こいつがあの神速の異名もつ奴なのか?ならあの女は何者だ?俺達が苦戦していたヨネを一瞬で封じ込める魔法‥ここは下手な事は出来ない)
【シグレット】 「それよりも街が燃え広がり大変なので、カエル私は街の方で助けれる人を助けてくるわ」
【カエル】 「そうケロね。頼むケロよ」
そう言いシグレットは燃え広がっている場所に向かうのであった。残った3人、雛田真昼はその際に透明化してる竜の姿を捉えており
【雛田真昼】 (あれは確か死の狂乱会のメンバーの1人ね。この化け物を狙ってるわけね‥利用し主要メンバー達と共にここを破棄し建設中の空中要塞に転移するしかないかしら‥)
と何やら念話をすると
【???】 (真昼か、お前から念話してくるとは珍しい事もある。どうした?)
【雛田真昼】 (私達をここからそこに、大規模転移してもらえるかしら?厄介な事に巻き込まれて大惨事なのよ。試作中の広範囲魔法の使用も許可するから)
【???】 (了解だよ!けど、街の住人は?殺しても良いのか?)
【雛田真昼】 (別に構わないわ)
【???】 (了解した。とりあえず、転移をするから待ってろ)
そう言うと、街中に光が差し込み雛田真昼とその仲間達をそれが包み込む。
【カエル】 「雛田真昼、何をした?その光は何だ?」
【魚晴也】 「お前、この状況で逃げるのか?街の人達は!」
【雛田真昼】 「街の住人達は、もう誰も助からないわ。死にたくなければ、逃げる事ね。但し逃げれればの話だけどね」
そう言い雛田真昼は氷ついているヨネの足場を崩し、ヨネの氷を破壊する。そして魚晴也とカエルをその場に拘束し、光が消えると同時にその場から姿を消したのだった。
崩れた場所に隠れていた竜が姿をみせ、ヨネをそのまま抱きかかえ
【竜】 「悪いけど、この女は頂いていく。お前達のお陰でこいつを始末出来る。転移」
【魚晴也】 「させるか!
と言うと竜の背後から剣が2本現れ、竜の胸と心臓付近を貫通し
【竜】 「がふぅ‥そんな芸当もできるなんて‥けど死ねない、この女だけは」
そう言いその場からヨネと共に消え去ったのであった。
【魚晴也】 「糞、逃げられた!!」
【カエル】 「‥あの女は重症だケロ。生きられるわけがないケロ。それに何かヤバい感じがする‥」
そう言うと、
【
【カエル】 「何だと?街の住人達の避難は?」
【鳳華】 「‥1割ぐらいって所かな。これ以上は厳しいわ」
【カエル】 「雛田真昼、お前は悪だケロ。糞‥ターロンとシグレットにすぐにここを離れるように伝えるケロ」
【魚晴也】 「どういう事だ?何が起ころうとしている?」
【カエル】 「とりあえずお前もここから逃げろケロ。この街はもうじき消え去る‥」
【魚晴也】 「なっ?冗談はよせ。街の人達は?」
【カエル】 「‥1割ぐらいしか助けれてないケロ。皆は助けれないケロ‥」
【魚晴也】 「雛田真昼、お前は何をしようとしているのかわかってるのか!!」
【カエル】 「オイラはここから離れるケロ。ヨネを探しにいくケロ。お前も逃げろ」
そう言いカエルはその場から離れるのであった。残された魚晴也は
【魚晴也】 「‥ヨネを助ける前に、雛田真昼を始末するべきだった。とりあえず、はなび達と合流したいが、ここから離れるか。はなび達はきっとカエル達といるはずだから」
とその場から離れるのであった。そして、はなびはと言うと、ターロン達と共に街の住人達を避難させており
【はなび】 「ヨネ、無事でいてよ」
【ガル】 「はなび、心配するな。ヨネならきっと大丈夫だから、今は街の住人達の避難を優先させよう」
【
【ターロン】 「わかったが、気をつけろよ」
亜実は頷き、その場から1人離れ憩いの宿屋に向かうのであった。憩いの宿屋に到着した亜実は、扉を開けその中の悲惨さをまの辺りにし吐きそうになるのを堪え
【亜実】 「何よこれ‥」
そう言う。それもそのはず、辺り一面に血が付着しており、子供を抱えたまま殺されていた人や、魔法で焦げた死体等が沢山転がっていたからだ。
【亜実】 「生きてる人、いるの?こういう時は気配探知」
と集中すると、微かに反応が三階の部屋の奥から感じた為に亜実は急ぎその場に向かい、到着すると母親らしき人物が何かを守るようにベッドの下に隠し亡くなっており、亜実は母親を移動させると結界が貼られていた赤ちゃんが入ってる籠を発見した。
【亜実】 「赤ちゃん‥この子を守る為に。雛田真昼様は‥何を考えているの?勇者本部って何なの?ただの虐殺じゃないの?ってとりあえず、この子を連れて逃げるしかない。」
そう呟き逃げようとしたが、窓から外がみえると共に巨大な魔力の塊が降り注ぎ、亜実はその塊に包み込みこまれたのだった。亜実が憩いの宿屋に向かった少し前にターロン達の場所に鳳華がやってきて
【鳳華】 「ターロン、急いでここから離れるわよ。このままここにいると壊滅に巻き込まれるわ」
【ターロン】 「何だと?街の人達を見捨てるのか!」
【はなび】 「どういう事です?壊滅に巻き込まれるって、この街が無くなるって事ですか?」
【鳳華】 「そうよ。全ての人を助けるのはもう無理なの‥」
【ターロン】 「‥くぅ、わかった。」
【はなび】 「いや待ってよ!!どれだけの人が亡くなると思ってるのよ!!!私は最後まで残る。」
【鳳華】 「そんなの分かってるわよ!!!私達だって助けたいの。けどね、どうしようのない時はあるの。割り切るしかないの。生き残り、亡くなった人の無念をはらす事しか出来ないの。この元凶を作り上げた、勇者本部の連中、そして雛田真昼をいつか、始末する事がそれに繋がるだから、今は耐えるの」
【はなび】 「‥‥」
【ガル】 「はなび、今は逃げよう。俺達に力がなかっただけだ」
【はなび】 「分かった‥」
【ガル】 「とりあえず、亜実にも伝える待ってろ、っておかしい念話が繋がらね?冗談だろ?」
そんな事を言ってると上空に現れたシグレットが
【シグレット】 「時間がないから、転移魔法かけるわ」
そう言うと足元に転移魔法が発動し
【ガル】 「待ってくれ!!亜実がまだ」
【シグレット】 「‥諦めなさい。あれが見えないの?」
と指を指した場所を見ると、勇者本部の上空から巨大な魔力の塊が落下し辺りを白い爆発が包み込み始めた。それをみたガルは
【ガル】 「嘘だろ?」
【シグレット】 「そう言う事だ。転移」
そう言うとそこにはいた者達はその場から姿を消したのであった。
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