第79話
吹き飛ばされた
【雛田真昼】 「業火なる、万物の力、今ここに全て焼き尽くす力となれ、
そう言うと杖の矛先から巨大な赤々した魔力が集まり始め、それがヨネに目掛けて放たれた。
【ヨネ】 「あははははは、凄い、凄い。けどこんなの受け止める」
と言いその魔力に包まれ、凄まじい爆発が起こり雛田真昼は
【雛田真昼】 「まともに喰らうなんて愚かな。こんな奴が勇者の片割れだとは良い冗談ね」
そう言い爆発が止むのを待つと
【ヨネ】 「ふははは、凄まじい力だった」
と、4枚の翼で体を覆い隠していた為にそこまでのダメージはなく翼2枚が大きく負傷していた為にその2枚を消し2枚でその場に留まったヨネ。
【雛田真昼】 「化け物か‥お前は?」
【ヨネ】 「酷い言いようですね?流石は勇者本部のお偉いさんだ事。けどアンタが死ねば全てが解決するの!!だからさ、ここで死んでよ!!!」
と、翼から羽根を高速で射出し雛田真昼を攻撃する。それを雛田真昼は、飛びながら避け杖の矛先から魔力の塊をヨネに放つ。ヨネもまたその塊を翼を羽ばたかせて避けるのであった。
その頃、はなびはというと
【はなび】 (ヨネ‥貴方のその力は何?貴方の変わりようはおかしかった‥何かできる事はないの?)
そう思っていると上空にドラゴンの翼を羽ばたかせて来た1人の女性が止まり
【
はなびは咄嗟に構え
【はなび】 「誰?何故それを聞くのですか?」
【竜】 「貴方、その口ぶりから知ってそうだね?教えてくれない?」
【はなび】 (この人からは危険な感じがする。ガルと亜実がいる中戦闘になると厳しい‥)
【竜】 「答えてくれないのかな?」
とガルと亜実を視界に捉え手を振りかざそうとした瞬間に何かを感じたのか、その場から少し離れると、
【鉄心】 「おい大丈夫か?って
【はなび】 「紅葉さんは、足止めしてて‥ヨネは向こうで雛田真昼と戦ってる」
【鉄心】 「あの巨大な魔力はヨネだと言うのか?ありゃ、化け物じゃねぇか」
【はなび】 「ヨネは化け物なんかじゃない!!!私の、私の妹よ。2度とそんなふうに言わないで!!!」
と声を荒げ叫んでしまう。
【鉄心】 「‥すまね口が過ぎた。先ずはこの女、死の狂乱会メンバーの竜をどうにかしないと助けに行けない‥」
【竜】 「‥あちらの魔力の持ち主が妹?そう言う事か。お前が勇者の双子の娘の1人だな。手間が省けた、お前達を抹殺するのが私達死の狂乱会の目的だ。そして死になさい!!」
そう言い放つと同時にお腹が膨らみ次の瞬間に口から炎のブレスが放たれる。それをはなびは
【はなび】 「鉄壁の加護よ、我らを守れ!!防御結界」
と呟くとはなびを囲むように球体が出現しその炎のブレスを防ぐも、威力が強く街にその炎が直撃し燃え広がり始める
【鉄心】 「なんて強いブレスだよ。このままだと不味いな」
【はなび】 「分かってます。けど、ブレスが強すぎて耐えるのが精一杯‥」
そんな中、ふとブレスが止まり竜は
【竜】 「お前、
【炎奈】 「‥竜、私ね死の狂乱会を抜ける。死の狂乱会は私の兄を利用してた。だから抜けるの。竜、貴方も何か死の狂乱会の幹部の人達に弱みを握られてるのでは?」
【竜】 「弱みを握られてたら何?私にも死の狂乱会を辞めろと言うの?冗談じゃない。私は、あんた見たいに白状じゃない。辞める訳ないわ」
【ターロン】 「なら俺達と殺し合うのか?お前はドラゴンの一族だろ?俺の強さが分からない訳ではないだろ?」
【竜】 (この男がヤバいのはこの鱗が逆立ってるからわかる。けど‥任務を成功しなければ家族が殺される。なら狙うは、勇者の娘の首よ)
そう思い一瞬ではなびの場所に移動し、首を噛み切ろうとするも、ターロンに蹴りをいれられ吹き飛ばされ、地面に叩きつけられ
【ターロン】 「バカ野郎が、バレバレ何だよ。そのまま気絶してろ。お前は後で聞きたいことがあるからな」
【竜】 (分かってたわよ。そうなる事ぐらい‥だからわざとあの場から逃げるために芝居をうった。もう1人の勇者の娘を殺す為に。雛田真昼と戦ってるんだ、死にかけてる所を殺せばいいだけの事)
といい体を偽造し本体はバレずに雛田真昼達が戦ってる場所に向かうのであった。そして、ターロン達はと言うと
【ターロン】 「とりあえず、俺達はお前達の敵ではない。この中に勇者の娘がいる筈だ守りに来た」
【はなび】 (この人からは悪い気配は感じない。本当の事だ) 「それは私です。それと‥あの向こうで雛田真昼と戦ってるのが妹で勇者の娘です」
【ターロン】 「あの、禍々しい魔力の発生源か‥。とりあえず、俺の仲間が合流しだい助けに入る。だからそれまで俺がここを守ろう」
とはなびはターロンと合流したのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます