第76話
〚カエルサイド〛
鎧の槍使い
【カエル】 「やるケロね‥オイラが懐に入り込む隙がないなんてケロ」
【氷牙】 「こちらこそ、ここまでこの連続突をノーダメで躱す奴は珍しいなお前、相当の実力の持ち主だな?」
【カエル】「アンタのような人にそう言われると光栄だが、今はあいにくそう言ってられないケロ」
といいカエルは後方に飛び退き、懐から写真をその人物にみせ
【カエル】 「この人物に心当たりは?それと、お前らの目的は何だケロ?」
氷牙は写真見て
【氷牙】 「その人物は、お前の部下か何かか?ちなみに俺はその人物を見てはないが、ここの連中が、医療班達を殺し試合をし負けた2人を連れ去ったとか話してた気がする」
【カエル】 「気がするって事は、お前は死の狂乱会のメンバーか?目的は何だ?」
【氷牙】 「死の狂乱会、確かに俺は今はそこにいる。しかし‥本当は、うん?思い出せない、俺は死の狂乱会の前は何処にいた?思い出せない」
【カエル】 「演技って訳ではなさそうだ。お前を生き返らせた奴は余程知られたくないと見たケロ。で、死の狂乱会の目的は?俺達の事に気がついて待ち伏せしてたのか?それとも別の何かがあるケロか?」
【氷牙】 「俺達の目的は、
【カエル】 「何だとケロ?雛田真昼は何故その事に気が付いた?何が起こってるというのだケロ?憩いの宿屋に急ぎ、ヨネを助けないと行けないケロ」
【氷牙】 「それを俺がいかせるとでも思ってるのか?俺の目的は双子勇者の抹殺。既に死の狂乱会のメンバーもそこに向かってる」
【カエル】 「‥やはりそうなるケロよね。ヨネ お前がどれだけ強くなったかしらねが逃げる事を先決にしろケロ。指名手配されても、俺の遠征隊の連中達、隊の者達が保護してやるケロから、今は逃げるケロ」
と、一瞬で氷牙の懐に入り込み刀を横一線するも、氷牙がそれを槍で防ぎ
【氷牙】 「お前のそのスピードでは俺に傷はつけれん。諦めて、殺されるのを待て」
そう言い槍を横振りするとカエルは吹き飛ばされるも、すぐに体制を整え
【カエル】 「ふぅ、仕方ないケロね。こんな所で使うハメになるとは思ってなかったケロ。
そう言いと、カエルの体にビリビリした雷が付与され、空間から刀を取り出し今持っていた刀を納刀した。そして次の瞬間にカエルの姿が消え去り氷牙の背後に一瞬で現れ
【カエル】 「これも、防ぐケロか‥。けど片腕は貰ったケロ」
【氷牙】 「雷を体に纏わせ更に高速で動くか‥それに斬られた片腕が痺れてやがる。」
氷牙は左腕を深く斬られており、血が流れており更に左腕に電流が溜まっていた。
【氷牙】 「久しいな、雷を纏う奴と退治するのは!!ならこちらも本気で行くまで」
そう言い、氷牙は左腕を自らの槍で切り落とし氷の腕を新たに作り出し、辺りを冷たい空気が覆い尽くし氷牙の体が氷に包まれる。
【カエル】 「部屋の温度が変わったケロか‥。それに腕を氷で作り、氷で体を覆うとは‥けど俺がやる事は同じケロ」
そう言い氷牙目掛け走り背後に一瞬で周り込み剣で切り込むも、体を覆っていた氷で剣を止められ氷牙の槍での薙ぎ払いが直撃しカエルは吹き飛ばされ壁に叩きつけれる。
【氷牙】 「直撃したが、ギリギリで防がれ威力が落ちたか。それに、この氷の鎧をここまで貫通するとは‥恐るべし」
と剣で止められていた場所から血が溢れ氷の鎧が赤く染まり始める。カエルは、ゆっくりと地面に降りたち
【カエル】(今まで戦った誰よりも強すぎるケロ‥。けど、少しずつダメージは追わせれてるケロが、時間がないケロ。こんな事をしてる間にもヨネ達が)
【氷牙】 「‥つまらんな。お前は今、俺との戦いに集中してないな?双子の勇者の娘の事を考えてるな?確かに心配な気持ちはわからんでもない。だが、戦いに集中しなければ死ぬし、助けれる命をも殺す事になる。お前はどちらも構わないと言うならこのまま殺してやる。けど、そうでなければ戦いに集中し、眼の前の強敵に挑んでこい!!戦いに勝利してから考えろ。」
【カエル】 「‥氷牙、確かにその通りだケロ。今考えても、オイラが死ねば考えていた事が意味なくなるケロな。なら、氷牙お前に集中しお前を倒す」
【氷牙】 「ふん、ようやく集中し始めたな。戦いの前にお前の名は?」
【カエル】 「カエルだケロ。へんに思うかもしれないが、オイラはカエル」
【氷牙】 「カエルか。何処が変な名前だよ、いい名前だ。ここから本気の戦いをしようぜ!!」
そう言い氷牙は槍を構える。カエルは刀を構え
【カエル】「そうケロね。ここからは、本当の勝負ケロ!!」
そう言い2人の戦いはまだ続くのであった。
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