第75話
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鳳華はコロンビスと対峙しており、コロンビスの斧での斬りかかりを紙一重で避け
【コロンビス】 「攻撃が当たらね‥。それに反撃して来ないのか?」
【鳳華】 「そうね、コロンビス様の攻撃パターンを殺す前に見ておこうかと思いまして」
と言い放つ。コロンビスは
【コロンビス】 「調子こいてんじゃね!!なら、その余裕を無くしてやろう」
そう言い、斬りかかるのを辞めて距離をとり赤黒いポーションのような物を空間から取り出した。
【鳳華】 「気持ち悪い色のポーションですこと」
【コロンビス】 「ほざけ!!お前のような輩にこのポーションの価値など分かってたまるか」
と言い、そのポーションを飲み干し瓶を投げ捨てる。そして少しするとコロンビスに変化が起こり、体格が一回り大きくなる。
【コロンビス】 「力と、魔力がみなぎる!!」
そう言うと同時に鳳華の眼の前に一瞬で移動し、斧で斬りかかると、斧に赤黒い魔力が付与されており、鳳華は後方に飛び退く。
【鳳華】 「ふ~ん、先程とは全然違いますね」
【コロンビス】 「余裕こいてんじゃね!!お前はもう生きて帰れねよ。ってあれいなくなった?」
と後方に飛び退いた筈の鳳華の姿が突然と消える。すると、コロンビスの後方のポーションの瓶を投げ捨て場所で瓶の臭いを嗅いで
【鳳華】 「気持ち悪い臭いです。それに‥これ間違いないわ、人間の血液‥それも幼い人間の。それに、強化ポーションを混ぜたものですか。いったい何人もの幼い人間を殺しました?」
【コロンビス】 「臭いだけでわかるだと?それにお前は、人間を殺した数覚えているのか?俺は覚えてねぇよ」
【鳳華】 「そう‥なら貴方を殺す方法はこれで行きましょう手伝ってくれるかしら?」
そう言うと、鳳華の周りに宙に浮いている幼い子供達が突如と現れる。
【幼い子供】 「お姉さん良いよ。僕たちは力になる」
【幼い子供】 「お姉さん、アイツに復讐出来るの?」
【鳳華】 「えぇ。その為に、魂を呼び起こしたのだから。さて、今の貴方達ならあの男と同格、いいえ、強いですから戦って見てごらん。痛みも何も感じないから。好きなようにやっていいよ」
そう言うと、子供達は一斉にコロンビスに向かっていく。
【コロンビス】 「何だその魔法は!!けど、全て蹴散らせば問題ねぇだろう!!スラッシュ」
と言い放ち斧を振りかざすと衝撃波が繰り出され、向かって来た子供達をそれが襲う。しかし、子供達はそれが当たろうと止まる様子なくコロンビスを囲い
【幼い子供】 「あはは、本当に痛くないなや!!それに、この体すぐに再生するや」
【幼い子供】 「痛かったんだよ?あの生きたまま体を斬られ血を抽出されたの。」
【幼い子供】 「だから、貴方にも味わって貰いたいな。」
【幼い子供】 「今はその力があるの。お姉さんが僕たちに力を貸してくれてるから!」
【幼い子供】 「さて始めようよ」
【コロンビス】 「巫山戯んじゃね!!こうなったら、ってなんだこりゃ!!動けね、お前の仕業か」
そう言い、鳳華を睨み付ける。
【鳳華】 「何の事かな?わかんない!!それよりも早くその場から逃げないと、その子達が味わった事をそのままされる事になるよ。けどまぁ、自業自得です」
【コロンビス】 「糞が、動け!!ひぃ、来るな、来るな、来るな!!!」
【幼い子供】 「さて先ずは、手の指から全て切り落としていくよ!!皆んな一斉に行くよ!!」
そう言い放つと子供達は一斉に魔法でコロンビスの指全てを切り落とし血しぶきが舞って
【コロンビス】 「ふぎぃやぁあぁ!!!!!!!!指が、俺の、俺の指がが」
【幼い子供】 「痛いよね?僕たちはもっと痛かったんだよ?だって、君達の趣味で痛覚を倍にされ斬られたんだから。さて次は、腕を切り落とそう」
【幼い子供】 「わかる?私達は本当に痛かったのよ?泣き叫ぼうとも中断することなく死ぬまで続けたのよ貴方達は!!」
そう言い子供達は一斉にまた魔法で腕を切り落とし、コロンビスは再び断末魔を上げる。その後も次々と子供達はコロンビスの体を切り落としたりとし、コロンビスは大量の血が流れ絶命し血だらけになっていた子供達は一斉に鳳華の所に行き
【幼い子供】 「お姉さんのお陰でようやく成仏できます。ありがとう!」
【幼い子供】 「お姉さんありがとう!」
【鳳華】 「別にお礼なんていいわ。それじゃ、ゆっくりお休み」
そう言うと、子供達はその場から消え去り鳳華はコロンビスの死体の場所に移動し
【鳳華】 「あらあら、可哀想に。さて、コロンビス情報を話してくれれば復活させて上げるけどどうします?」
すると、子供たちと同様に宙に浮いているコロンビスが姿を見せ
【コロンビス】 「巫山戯んじゃねぞ女!それにわざわざ俺をさっきの子供と同じようにしたお前は馬鹿だな死ねよ」
と言うも鳳華は笑みを見せ
【鳳華】 「ふふ、馬鹿は貴方でしょう?子供達と同じにするわけないでしょ?考えればわかる事でしょう?」
そう言いコロンビスを地面に叩きつけると
【コロンビス】 「ぐひぇあぁ」
【鳳華】 「さて、はやく話さなければ復活出来なくなるわよ??まだ死にたくないのでしょう?」
【コロンビス】 「‥俺達は、
【鳳華】 「嘘をついていないようね‥。けど勇者の本当の娘がいるのは初耳何だけど。それに指名手配ってそんな事をすれば世界が動き出す。勇者候補を指示していない連中達、魔族、そして他の勢力達が‥。雛田真昼はバカなの?今の世界を更に悪くするつもり」
【コロンビス】 「情報は話したんだ、だからはやく生き返らせてくれ」
【鳳華】 「あっ、それなんですけどね私蘇生魔法持ってないですよ。残念でしたね!!」
【コロンビス】 「巫山戯んじゃねぞ、この糞が!」
【鳳華】 「うるさい、うるさい。さようならと」
そう言い指を鳴らすとコロンビスの姿がそこから消滅し
【鳳華】 「使うわけないじゃん。それに蘇生魔法っていっても完璧じゃないし。使えない状況もあるしね。さて、これからどうしよっか?双子の勇者の娘を助けに行こうかしら。皆もそう動いてそうだから」
といいその場を後にするのであった。
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