第9話
ヨネがカエルに話し泣き疲れそのまま寝てしまい、カエルが部屋に運びベッドに横にしており現在朝がやってきていた。そして目を擦りながらゆっくりと起き
【ヨネ】「昨日‥泣いて、泣いてそのまま寝てしまったんだ。カエルさんに迷惑かけたな‥」
するとドアが開き
【カエル】 「目が覚めたケロか?朝ご飯どうするケロか?昨夜から何も食べてないケロよ?」
【ヨネ】 「おはようございます。朝ご飯は‥食べたいです」
【カエル】 「なら整容など済ませて、リビングに来るケロよ。準備しとくケロ」
とカエルは部屋から出て行き、ヨネはベッドから起き準備をするのであった。少ししてリビングに行き朝食を食べ、
【カエル】 「さて、オイラは昼ご飯の食材の調達に出て来るケロよ。ヨネはゆっくりするといいケロよ」
【ヨネ】 「あの、カエルさん‥私も何か手伝いたいです。だからついて行っても良いですか?」
【カエル】 「そうケロね、気分転換にもなるかもしれないんしいいケロよ」
【ヨネ】 「ありがとうございます!!」
家から外に出ると昨夜は夜だった為に見えなかったが、自然豊かな場所だと言う事が分かった。また家は見渡す限りカエルの家が1軒だけだと言うこともわかり
【ヨネ】 「凄いいい場所。ってずっと洞窟の中だったかそう思うだけなのかな」
【カエル】「いやいや、ここはオイラの見た限りの場所ではトップクラスだケロ!」
【ヨネ】 「そうなのですか?私ももっと色々な所を見て見たい」
【カエル】「そうケロね。ってそこケロ!!」
とカエルは背中の手槍を持ち投げると同時にギュアィインと言う断末魔が聞こえ
【ヨネ】 「えっ?何です今の声?それに何で分かったの?」
【カエル】 「今のは魔物ケロよ。何でと言われても困るケロね。しいて言うなら長年の経験ケロよ!とりあえず今日は森の中で食材を探すケロよ」
【ヨネ】 「魔物‥。少し怖いところですね‥って待って下さい置いていかないで!」
その場に立ち止まっていたヨネは慌ててカエルの跡を追い森の中に入って行くのであった。しばらく、一緒に森の中で食材を探す。
【ヨネ】 「見たことのないもだらけ。それに私が‥拾った者は全て毒や危険な食材ばかり‥」
【カエル】 「経験ケロよ!!何事も経験しなければわからないままケロ。ヨネは若いケロからどんどん経験するケロよ」
【ヨネ】 (経験‥なら私も母様の様な魔法も経験を積めば出来るようになるのかな?)
【カエル】 (何やら考え事をしておるケロね。それにしても懐かしいケロね‥アルガナを育てた頃に似てるケロね)
その後も食材の調達は続き、しばらくしてカエルが枯れ葉等を1箇所に集めて
【カエル】 「か弱気火よ燃え上がれ!!プチ炎」
と呟くと一瞬で枯れ葉が燃え焚き火が完成しカエルは取った食材をその焚き火の側に串に刺して置いて行く。
【ヨネ】 「魔法‥‥。私も使えるかな、か弱気火よ燃え上がれ、プチ
呟くも、何も起こらず
【カエル】 「ただ口ずさむだけでは魔法は発動しないケロよ。それに魔法は口ずさまなくとも使えるケロ。口ずさむ方が威力は高い魔法が放てるケロよってまだヨネにははやいケロね」
【ヨネ】 「むむむ‥。」(口ずさめば発動するかと思ったのに!!なら何が必要なの??カエルさんに聞く??いや、けど自分で解き明かしたい)
【カエル】 (少しびっくりしたケロよ。魔力を感じなかったのにあの詠唱の際に温かい勇者特有の魔力と魔族の特徴である角が2本一瞬生え消えたケロよ。信じてなかったがヨネは間違いなく勇者と魔族の子供ケロ‥)
【ヨネ】 「カエルさん?私の顔に何かついてます??私の顔をそんなに見つめて」
【カエル】 「馬鹿を言うでないケロ。ヨネの顔を見ているようでその背後を見ていたケロよ!!それよりも昼食を食べたら家に帰るぞ!!昼からはオイラは用事があってここから離れるケロ。ヨネは家で待ってるケロよ。魔法に関する本など家にあるから読んでいいケロよ」
【ヨネ】 「魔法に関する本!!うん分かった。カエルさんが帰って来るまで家で本を読んで待ってる」
昼食を食べ終わり、一度家に戻る2人。そしてカエルは家の本がある場所にヨネを案内し
【カエル】 「ここだケロ。沢山あるから好きなだけ読むといいケロよ!!」
【ヨネ】 「うわあぁああ、いっぱいある!!ありがとうカエルさん!!」
と本を取り出し始めた為にカエルは家の外に出る。すると
【】「お迎えにあがりました」
とカエルの目の間に1人の女性が姿を見せ膝をつき言う。
【カエル】 「状況はどうなってるケロか?」
【女】 「魔法師エリート育成機関に立て籠もってる魔族に変貌させられた者は現在、まだ誰一人と殺していない様子です。ただ潜伏している我が隊の連絡では、見たこともない新種の魔族との事」
【カエル】 「そうケロか。とりあえず、潜伏している奴の所に転移させるケロよ。はやく終わらせるケロ」
【女】 「了解しました。では参ります」
魔法陣を足元に展開しその場から2人は姿を消し、そして次の瞬間にはとある部屋に到着しており
【カエル】 「アイツがその新種と言う変貌させられた魔族か」
と部屋の小さい穴から見えた為に聞く。
【男】 「隊長どの!!はい、あれがそうであります。どうしますか?」
【カエル】 (確かに今まで魔族に変えられた者とは魔力の質、そして何よりもあの頭に生えた角は今までにない症例だ。)「オイラの武器を」
【女】 「突入なさるのですね?なら私も突入しますわ」
と刀をカエルに渡し言うも
【カエル】 「なら、人質の救出を頼むケロ。オイラはあの魔族の慣れの果てを相手する」
【女】 「了解しました」
【カエル】 「では行くケロ」
と言うと同時にカエルは天井から飛び降り魔族の慣れの果てに刀を突き刺そうとする。魔族の慣れの果てはそれに感づいたのか
【魔族】 「何か来る!上か」
と言うなり転がりカエルの攻撃を避け懐の剣を抜き構える。
【カエル】 「今の一撃を躱すケロか。殺気も気配も消したケロにやるケロね」
【魔族】 「か、か、カエルだと?何者だ!!」
【カエル】 「何者もなにも、そのままだケロ!!それよりも」
懐に入り込むカエルはそのまま刀を振り抜くも魔族は剣でそれをいなしカエルに蹴りをいれ突き放す。
【魔族】「‥カエルのくせにやる」
【カエル】 「今のも躱すケロか。仕方ないケロね‥少し実力を出すとするケロ」
【魔族】 「何を言って」
と話す魔族だったが眼の前からカエルの姿が消え背後から
【カエル】「見えなかったケロか?お前はもう斬ってるケロよ」
血しぶきがまい魔族はその場に倒れ込み
【女】「‥やはり神速の異名を持つ隊長は凄い。」
と呟きながら人質達を既に何処か安全な場所に転移させていた女は呟く。
【カエル】 「後は任せたケロよ。オイラは一足先にカエルケロよ」
カエルはその場から姿を消し残された者達。
【女】 「直ちに建物の修復と終わった事を伝えるのだ。私はまだ生きているあの魔族に話を聞く。お前たちは下がって作業にはいるのだ」
その掛け声に一瞬で隊の者はバラけ作業を開始するのであった。
【女】 「さて、お前は誰によって魔族に変貌させられた?」
【魔族】 「ふん、誰が話すか。話した所で俺は人間には戻れね。頭の中で魔族が殺せ、殺せと叫び抗えねんだ」
【女】 「クウロ、奴がお前を変貌させたのでしょう?」
【魔族】 「何故あのお方の名前を?」
【女】 「やっぱりね‥。こんな事を考え実行するのは奴しかいな者」
【魔族】 「お前は、何者なんだ?クウロ様を知ってるだと」
【女】 「あらいけない。少しお喋りが過ぎましたわ。けど貴方はどのみちクウロの名前を言ったから体が弾けるわ」
魔族の体に異変がおこり、体が膨れ始め光かがやき始める。その体に女は触れるなり
【女】 「さぁ、食事の時間よ。食い尽くしなさい」
と言うと同時に魔族の体は何かに包みこまれ一瞬で魚の干物のように干からびたのだった。
【女】「よしよし、いい子たちね。それよりも、隊長どのといた娘からあの方の魔力を感じたわ。まさかあの方の子供なのかしら?少し調べる価値はありそうね」
と意味深な事を言い放ちその場から女も姿を消したのだった。
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