第6話

いつものように台車で薬局の裏口から入ると、商品の在庫スペースになっていて、そこで着ぐるみを脱いで全身タイツのままシャワーへ行くんだけど、その日は違ったの。


裏口から入ると一哉はリアルカエルの私を抱きかかえると、2階の自分の部屋へ。

部屋に入ると部屋の鍵を閉め、ベッドに着ぐるみを着たままの私を優しく置いたの。

股を閉じることもできず仰向けの状態。

仰向けにされると手足が上を向くので満足に動くこともできない。


一哉は私に覆い被さると、覗き穴に顔を近づけこう言ったの、アヤずっと好きだった。

私はその言葉で固まってしまい動けなくなってしまった。


固まった私の前で一哉はズボンを下ろし、再び覆い被さる。

一哉はリアルカエルの私を抱きしめ、そしてゆっくり優しく私のアソコに熱いモノが侵入してきたの。

すごくビックリしたわ。

でもそれが何か、すぐに分かったんだけど、抵抗せずに受け容れたの。

私も一哉が好きだったから。


それになぜ一哉のモノが着ぐるみ越しなのに侵入してきたのかも、感じていた違和感から分かったの。


リアルカエルの着ぐるみがいつもよりスースーする感じがしたのは、股のところに穴が開けられていたから。

そしてラバースーツの股のところに、コンドームのような袋が付いていたこと。

それはこのためと、私は一哉に強く抱かれながら理解できた。

ラバースーツで口が閉ざされ殆んど声を出せないまま私は逝ってしまった。


一哉も逝ったようで私の上に覆い被さってきた。

私はカエルの腕で一哉を力一杯抱きしめたよ。

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