第3話
話戻すね。
どうしてリアルなカエルの着ぐるみに入ることになったかっていうと、一哉が私んちの着ぐるみを作ったの。
私んちの雑貨店で扱っているもので、雨具が多かったからカエルをイメージキャラクターにしてはどうかって、うちの親に提案したわけ。
一哉、カエルについていろいろ勉強して創作していたから作りやすかったみたい。
うちの親も完成したカエルを気に入って店の前に置くと言い出しの。
うちの親はただの置き物と思っていたみたいだけど、一哉がこれ着ぐるみなんです。
彩乃ちゃん少し借ります、そういって私の手を引き一哉の家へ。
そこで簡単な説明を受けてリアルなカエルの着ぐるみに入れられてしまったの。
一哉の勢いに抵抗する間もなかったわ。
一哉んちでバイトもしていたから、着ぐるみが違う程度で私自身、それほど違和感もなかったの。
ただ、このリアルなカエルの着ぐるみ、着てみると違和感だらけだったわ。
私がリアルカエルになると、一哉は私をかかえ台車に載せ、再び私んちに戻る。
両親の前で台車から降ろされると、一哉が耳元で、アヤ動いてと。
仕方なくゆっくり動く。
動くリアルカエルを見ながら、一哉が中に私がに入っていることを説明したらしく。
今度は彩乃、右手を振ってと父親の声が聞こえ、それに応えたわ。
こうして気に入った父親からリアルカエルの着ぐるみを着て店に貢献するよう言われ、雨の日限定で着ぐるみに入ることになったの。
この話はこれで終わらなくて続きがあるの知りたい?
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