最終話(512文字)
「────それで、そこを走ってきた
ナオは、無言でそれに
「まぁ、そういうことも、殺してるんだから、たまにはある。慣れだ、
ナオの目は、その乱れた髪に隠れていて、
「まぁ役立た──、ん、まあでも、仲間が死んだんだ。少しの
と
「家へ帰って、休めよ、
とナオへ呼びかけ、タバコの煙を揺らして、帰って行った。
ナオはその背を見向きすらせず、腰に差した黒い
そして、その羽織っている黒いコートを
「一人にしないって約束、守ってよ?」
その、羽織るとあたたかい黒のロングコートの、銀色の金具が、曇り空の
寒い風が吹いていたが、ナオは平気だった。
(『ホームシック・リボルバー』 完)
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