ミシマ
翌日の朝。
切符売り場に海軍の軍服姿のドナルドが、日本人と一緒に並んでいる。ドナルドは日本人と同じくらいの身長なので、あまり目立たない。しかし、前後に並んでいる日本人がジロジロとドナルドのことを見ている。ドナルドのすぐ後ろに並んでいた和服姿の男が声をあげる。
「おーい、誰か英語できるヤツいねーかー?」
ドナルドが手をあげた。列に並んでいる人々は、みんなギョッとする。和服姿の男が笑う。
「いやいや、あんた英語できるのは当たり前じゃねーか」
ドナルドが真面目に答える。
「英語もできますけど、日本語もできますよ」
和服姿の男がビックリする。
「あれ? あんた、日本語もできるの?」
ドナルドがうなづく。
「多少」
和服姿の男が苦笑する。
「なんだよ。あのね、いいこと教えてあげる。進駐軍の人にはね、別の窓口があんだよ」
和服姿の男が指さす方を見ると、誰も並んでない窓口があった。ドナルドが日本語で嘆く。
「えぇー!20分も並んだのにぃ」
並んでいた人々がドッと笑った。和服姿の男が笑いながら言う。
「だから教えてあげようと思ったんだけど、英語できないからさー。まさか、あんた日本語できるなんて、なー?」
並んでいる人に同意を求めると、みんな笑ってうなづいた。
有楽町駅のホームに、ドナルドが立ち尽くしている。列車がくるたびに、すごい満員で、屋根まで人が乗っている。
「な、なんだ、ありゃ? ど、どこに乗るんだ?」
ドナルドが立ち尽くしていると、もう一本、列車がきて、発車した。
「なにやってんの? 乗らないの?」
横から女の声がした。ドナルドが見ると、リリィが立っている。
「あれ? あれ? ナニしてんの?」
リリィがほほえむ。
「ミシマに行くのよ」
ドナルドがビックリする。
「えぇ? 大佐どうしたんだよ」
リリィが不満気に言う。
「なによ。今日は非番じゃない。休みの日まで束縛を受けるイワレはないわよ」
ドナルドが心配そうに言う。
「気持ちはわかるけど、だいじょぶなの?」
リリィが、ニヤッと笑う。
「実は、おじいちゃまの許可もらったの。草書を読み下して、候文まで書き記せるドナルドと一緒だって言ったら、「あぁ、彼が一緒ならいい」って! 何だろうね。ドナルドのこと気に入ったのかな? 沖縄で会っといてよかったね」
ドナルドが困ったような顔になる。リリィはとびきりの笑顔。
海のそばを、東海道線が走っている。
車内はスゴイ人。
リリィが席に座って、ドナルドはその前に立って、日本語で話している。リリィが感嘆している。
「スゴイねぇ。降りたと思ったら、また乗ってきて、ずーっと人がいっぱい」
ドナルドがうなづく。
「ほんとだねぇ。なんでこんなに人がいるんだろう」
リリィが横に座っているおばさんに尋ねる。
「なんでこんなに混んでるんですか?」
おばさんがビックリする。
「え? あ、あれ? あんた、日本語話せるの?」
リリィが笑う。
「さっきから日本語で話してましたよ」
周りの人がドッと笑う。おばさんも笑う。
「ははは。なによ、気付かなかったよー。あたし達は、みんな、買い出しに行くのよ」
リリィが尋ねる。
「買い出し? 食べ物の?」
おばさんが答える。
「そう。いまは町中に食べ物が全然ないからね」
リリィが気の毒そうに言う。
「へー。おばちゃん達も大変ねぇ」
おばちゃんがカラカラと笑う。
「そーでもないわよ。空襲があって、防空壕に入ってるより、いいよ。大変てば大変だけどさ、あたしが食べ物持って帰りゃ、ボーズが3人ガツガツ食べて、大きくなるんだもん。ボーズが大きくなっても、戦争行かなくていいしさ。空襲恐がってるより、全然マシだよ」
リリィが笑う。
「あら。そうなの?」
おばちゃんが笑う。
「表向きは言えないけどね」
おばちゃんのあっちに座ってるおばちゃんが声を上げる。
「いや、ほんとよ。ほんとに、そう。あんたたちのおかげ。アメリカさんのおかげだよ」
と、自分の足下に置いた荷物をまさぐって、ミカンを2つ出す。
「これ、食べな」
リリィがもらおうとするのを、ドナルドが手で制す。
「ダメですよ。奥さん。貴重なんでしょ?」
周りに立っている日本人がみんなビックリして「ほー」と声があがる。ミカンを出したおばさんもビックリしている。
「あら! こちらのアメリカさんも日本語上手だねー。いいんだよ、いいんだよ。あちしの気持ちなんだから、もらっとくれ」
ドナルドが困ったような顔で言う。
「そうですか? ほんとですか? それでは、遠慮なく」
ドナルドがミカンを受け取ると、おばさんが感心する。
「へー。うまいもんだねー。「遠慮なく」だってさー」
周りの日本人がみんな笑う。
リリィとドナルドが、駅のプラットフォームに立って、あたりを眺めている。すると、駅舎から壮年の駅員が足を少し引きずりながら小走りに近寄ってくる。
「あのー、エクスキューズミー?」
ドナルドが日本語で答える。
「はい? なにか?」
駅員が驚く。
「あれ? 日本語できるんですか?」
ドナルドが「えぇ」と、うなづく。駅員がほっとする。
「あぁ、よかった。あの、今日はどのようなご用件で?」
ドナルドが答える。
「トモダチの家族に手紙を届けにきました」
駅員が一段と驚く。
三島駅の小さな駅長室にリリィとドナルドが座っている。2人の前に茶わんが置かれている。駅員がヤカンを持ってきて、茶わんにお茶を入れながら話しかける。
「そーですか、そーですか、それはありがたいことですなー。戦火を越えた友情ですなー」
駅員がお茶を注ぎ終わったので、リリィとドナルドがお茶を一口飲む。駅員がイスに座りながら尋ねる。
「で、ご家族がいらっしゃるのは、どのあたりかわかってますか?」
ドナルドが言う。
「えぇ。奥さんが市長の娘さんだと言ってました」
駅員が驚く。
「へー。市長の娘なの? そしたら、今の市長かな?」
ドナルドが言う。
「ニューオリンズとかハバナで領事を勤めたと言ってました」
駅員が手を打つ。
「あぁ、そりゃ、今の市長だ。よし、市役所行きましょう。ご案内します」
あまり空襲がなく、戦前のたたずまいをそのまま残している三島の町を、少し足をひきづった駅員が先頭を歩き、その少し後ろをリリィとドナルドが歩いている。駅員が言う。
「あの、間違えないでくださいね。あたしは、あなた方が進駐軍だからお手伝いしてるわけではないんです。そうじゃなくて、不運な同胞にこれだけのことをしてくれる友人の手助けをしたいんです」
ドナルドが言う。
「ありがとう。助かります」
歩きながら、駅員が言う。
「しかし、ご家族が聞いたら喜ぶでしょうなぁ」
ドナルドが尋ねる。
「そこが心配なとこだったんですよ。喜びますかね?」
駅員が苦笑する。
「そりゃー、喜びますよ。当たり前です」
リリィが尋ねる。
「でも、日本では捕虜になるのは不名誉なことなんでしょ?」
駅員が笑顔になる。
「表向きはね。でも、本心じゃ、みんなそんなこと気にしてませんよ。ちょっと頭のおかしいのはうるさいけど、普通の人たちは。生きてかえって来た方がいいに決まってる」
ドナルドが三島市役所の受け付けで話をしている。ちょっと離れたところにリリィが立っている。話を終えたドナルドがリリィのところに歩いてくる。
「あれ? 駅員さんは?」
リリィが答える。
「帰っちゃったよ」
ドナルドがビックリする。
「なんだ、ほんとに、ただ親切な人だったんだね」
リリィが向こうの受け付けの方を見て言う。
「あのさ、なんかスゴイ見られてるよ」
ドナルドが振り返ると、たしかに市役所の中の見える範囲のすべての人がドナルドたちの方を見ている。
「米軍の制服が珍しいんじゃないか? 特に、リリィみたいな女の子の制服姿が、、、」
受け付けの女性が、壮年の男性を案内してドナルドの前に立った。壮年の男性は慇懃に話し出す。
「どうもどうも、本日はようこそ。助役のヨコタでございます。あのー、本日はあいにく市長が静岡の方に行っておりまして、おらないんですよ」
ドナルドが残念そうに「あらー」と言うと、助役が思いっきりの作り笑顔で尋ねる。
「本日はなにか? あの、米軍のなにか?」
ドナルドが急いで手を左右に振る。
「いやいやいや、市長の娘さんのリンコさんに会いにきたんです」
助役がちょっとのけぞる。
「へ?」
ドナルドが言う。
「リンコさんのダンナさんとハワイで一緒だったんです。手紙持ってきたんです」
助役がハッキリとのけぞる。
「へーっ?!」
助役の横に立っていた女の子が、小走りに受け付けの方に行って、見ている人々に何か話すと、どよめきが起こった。助役が女の子の方を見て言う。
「木下くん、木下くん、帽子、帽子持ってきて」
女の子、急いで帽子を取りに行って、小走りに私に来る。帽子を受け取って、助役が言う。
「では、まいりましょう」
ドナルドが「は?」と聞き返すので、助役が言う。
「わたしが、リンコさんのお宅までご案内します。さ、どーぞ」
ドナルドが、ちょっと困ったように言う。
「いやいや、そんな。場所さえ教えてもらえれば、、、」
助役がキッパリと言う。
「いえ、そんな対応では、私が市長に怒られます。さ、どーぞ」
小さなお寺につながった木造家屋がある。その手間に、リリィ、ドナルド、助役が立っている。助役が言う。
「リンコさんは、ここに、オオムラくんのお父上とお住まいです」
リリィがビックリする。
「オオムラさんの実家、お寺だったんだぁ。全然そんな感じしなかったねぇ」
助役が言う。
「代々のお寺ですよ。お父上は、学校の先生もしてましたよ」
リリィとドナルドが一緒に驚いたのを見て、助役は言う。
「では、私はこれで失礼します」
ドナルドが引き止めると、助役は品の良い作り笑顔で言った。
「仕事もありますし、あんまり他人が聞いても良い話じゃないでしょうから、、、」
助役が去っていく。リリィとドナルドが、お寺の前から見送っている。リリィが言う。
「みんな親切で礼儀正しいのねぇ。列車のおばさんたちも、駅員さんも、助役さんも。あたぃ達が米軍の制服着てるからかな?」
ドナルドが言う。
「うーん、どうなんだろう。でも、みんな、必要以上に立ち入らない誠実な人たちだね」
リリィが言う。
「この人たちが、なんで中国でヒドイことして、食べ物がなくなるまで戦って、自殺するみたいに飛行機で体当たりするんだろう?」
ドナルドがうなづく。
「ほんとだねー。わかんないなー」
夏が去っていくのを惜しむように、蝉が鳴き出した。
玄関の引き戸が開いて、女が顔を出した。目の回りに疲れがにじんだ、若いのか中年なのか、よくわからない美しい女性で、少しビックリした顔をして、英語で言った。
「どちらさま?」
ドナルドが日本語で答える。
「こんにちは。オオムラさんとハワイで一緒だったドナルドと言います。リンコさんですか?」
リンコが怪訝な顔をする。
「は、はい」
ドナルドがとびきりの笑顔になる。
「オオムラさんが手紙を書いたので、持ってきました」
リンコが、やっぱり怪訝な顔をしている。
「え? ハ、ハワイ?」
ドナルドがとびきりの笑顔でうなづく。
「はい。ハワイの収容所でトモダチになりました」
リンコは怪訝な顔のまま尋ねる。
「オオムラが生きてるってことですか?」
ドナルド、ビックリする。
「え? 生きてますよ。元気です。この手紙預かったの、先週ですから」
リンコ、ぼう然として、少し間があって、微笑して、小さくつぶやく。
「わぁ〜」
掛け軸のかかっている立派な畳の部屋。木をそのまま切り出したような机が置いてある。上座に、手持ちぶさたで座布団に座っているリリィとドナルド。
部屋の横の障子が開いて、老父とリンコが入ってくる。リリィとドナルドが立ち上がって、一礼する。老父が下座に座る。
「キヨシの父でございます。本日は、遠路わざわざご足労いただきまして、誠にありがとうございます。心から感謝いたします」
老父は、深く一礼して、畳に額をこすりつけるようになった。リリィもドナルドも、座布団の上に正座で座って、たどたどしく返礼する。
老父がお茶を飲みながら、リラックスした様子で話している。
「そうなんですよ。つい先日ね、戦死公報が届きましてね、「あぁ、ダメだったか」と思っとったんですが、そうですか、そうですか。収容所で英語の教師をしとりましたか」
ドナルドが笑顔で答える。
「はい。元気いっぱいでした。人気者でした」
老父がうなづく。
「よかった、それは、よかった。これが不憫でね」
老父がリンコを指さす。
「ほんとによかった。なぁ」
リンコが微笑する。リリィとドナルドが、ちょっと複雑な表情になる。老父がリンコを指さしながら言う。
「あぁ、これね、英語が堪能なんですよ」
リリィとドナルドが驚く。老父がリンコに尋ねる。
「ニューオリンズだっけね? 英語学んだの」
リンコが、小さな声で「はい」とうなづく。老父がリリィとドナルドに向かって言う。
「ですからね、どうぞ英語でお話しください。お前も久しぶりに英語が使えてうれしいだろ?」
リンコが微笑する。リリィとドナルドが、ちょっと複雑な表情になる。老父が、楽しそうに笑いながら、続ける。
「私ね、ちょっと失礼して、横にならせてもらいます。なんか、もー、疲れてしまって。とんでもなくうれしい知らせというものは、疲れるもんなんですな」
リンコがエスコートして、老父が出て行く。
リンコが戻ってきて座ると、リリィが英語で怒り出す。
「何あれ? レディをつかまえてアレとかオマエとか」
リンコが流ちょうな英語で答える。
「しょーがないのよ。日本じゃ、レディの扱いなんて、あんなものよ」
ドナルドが驚く。
「ずいぶん、英語うまいね。ネイティブみたいだ」
リンコが微笑する。心なしか、ゆったりとリラックスして、表情もゆるみ、声も少し大きい。
「ほんとうに、ありがとうございます。お二人の友情に、心から感謝します」
ドナルドが言う。
「いえいえ、オオムラさんとはトモダチですから。しかし、日本にもあなたのような女性がいあるんですねぇ」
リンコがはにかむ。
「うーん、まぁ、珍しいですかねぇ」
ドナルドが尋ねる。
「どこにいたんですか?」
リンコが答える。
「主にニューオリンズね。写真お見せしましょうか?」
リリィとドナルドが手に写真を持って見ている。
「リンコさん、溌剌として、若々しいわねぇ。キレイ」
リンコが照れる。
「やめてくださいよ」
ドナルドが驚く。
「スゴイな。この寄せ書き、英語とスペイン語とドイツ語だ」
リンコが笑顔になる。
「いろんな国の人たちがいてね、楽しかったわ」
ドナルドが笑う。
「ボク、ニューヨークの生まれ育ちだけど、こんなに色んな国のトモダチいないよ」
リリィが笑う。
「あんた、引っ込み思案だから」
リンコが声をあげて笑う。ドナルドが尋ねる。
「日本に帰国したのは、いつ?」
リンコが考える。
「えーと、高校を卒業したトシだな。だから、18歳?1935年かな? そのまま大学に行きたかったんだけど、、、」
リリィが尋ねる。
「なんで行かないの?」
リリィが寂しそうに言う。
「父が、「女に学問は必要ない」って」
リリィとドナルドが寂しそうにうなづく。リンコがリリィを見る。
「だから、あなたを見てビックリしたの。米軍て女性いなかったよね?」
リリィが答える。
「うん。この戦争が始まった頃にね、ルーズベルト大統領っていうか、奥さんのエレノア夫人の方が熱心だったみたいだけど、女性を活用することに決まったのよ。だから、今や米国中の色んなとこで、女性ががんばってるの」
リンコがビックリする。
「へぇー。そうなの? あたしがいた頃は、女性がつける職業っていえば、教師と秘書と看護婦だけで、それも妊娠したらやめなきゃいけなくて、それなら日本とそんなに変わらないと思って帰ってきたんだけど、、、」
リリィが笑う。
「そうそう。戦争前まではそうだったね。戦争でずいぶん変わったよ」
リンコがビックリしたまま。
「そう。なんだー。あたしもあのままいれば、活躍できたかなぁ?」
リリィが言う。
「できたわよぉ。こんな前近代的なとこに帰ってこなくてもよかったのに」
リンコが苦笑する。
「そうねぇ……。それも考えたんだけどねぇ、、、やっぱり故郷を捨てるのはねぇ……。私は思い切れなかった、、、」
みんな、お茶を一口飲む。リンコが寄せ書きを手に取って、見つめて、英語でつぶやく。
「あの頃のことは、夢みたい」
蝉が、たくさん鳴き始めた。
夜の有楽町ビル。食堂で、リリィ、ドナルド、オーティスがビールを飲んでいる。オーティスが話している。
「ったく、リリィには困ったもんだな」
リリィが怒る。
「なによ! トモダチを大佐に売り渡して!」
オーティスが笑う。
「売り渡してないだろ? ボクは何ももらってないぞ」
ドナルドが笑う。
「ははは。その通りだ」
オーティスが言う。
「でもさ、その三島の奥さん、可愛そうだな」
ドナルドがうなづく。
「うん。アメリカにいたら、もうちょっと活躍できたろうにね。あんな隠遁生活みたいなのじゃなく、、、」
リリィが言う。
「でもさ、それに甘んじたのは本人の問題じゃない?」
オーティスがつぶやく。
「うーん、まぁ、そうだけど、、、」
リリィがウキウキした顔になった、ドナルドに尋ねる。
「ねぇ、ねぇ? 今度はどこ行くの?」
ドナルドが苦笑する。
「なに? また、ついてくるの?」
リリィが言う。
「あたり前でしょ。こんな機会、そーそーないわよ。教科書に書いてない、ほんとの日本社会の勉強じゃない」
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