第8話 私と競輪⑧
その後も努力を重ね、遂にトップ選手と戦えるまでに成長しました。
最近では美香さんと共に新しいチームを作ることになり、
彼女との活動がレースへの大きな励みとなりました。
そしてとうとう、初めてのGIタイトルを勝ち取ることが出来ました。
ですが、これで終わりではありません。
次の目標へ向けて、これからもより一層精進を重ねていこうと思います。
終わりのない戦いの中で、私は常に前進し続け、成長し続けるのです。
それが私の使命であり、喜びでもあるのです。
だから今日も、私はまた新たな一歩を踏み出しました。
こうして私の競輪人生は、ますます輝きを増していくのです。
そして、私の優勝を笑顔で喜んでくれる美香さんに、
私は精一杯の感謝の気持ちを込めて笑顔を向けるのでした。
「ありがとう、美香さん」
彼女はいつも私の側に居てくれる、大切な存在。
私も彼女には、いつも感謝しています。
だからこそ、今日のレースも頑張って入賞を果たしたいと思いました。
もちろん今回も彼女が応援しに来てくれましたし、私が1着でゴールすると、
彼女の方から抱きしめてくれるほど喜んでくれました。
そんな彼女のことが本当に大切で、彼女を守れるように強くなろうと心に決めたのです。
「よし、頑張るぞ!」
心の中で自分にそう言い聞かせると、レースが始まるのを待つことにした。
そして、ついにレースが始まりました。
序盤から積極的に動き、2番、3番を抜き去って先頭に立つとそのまま逃げ続けました。
途中で後ろから他の選手達が迫ってきましたが、なんとか逃げ切ることに成功しました。
勝利を手にして晴れやかな気持ちで競輪場を出ると、美香さんの姿がありました。
彼女は私が帰ってくるのを待ってくれていたのです。
そんな彼女に笑顔で駆け寄った後、 二人で健闘を讃え合いました。
そうすると美香さんが、こう言いました。
「おめでとう! 今回も頑張ったね!」
その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れてしまいましたが、美香さんに抱きしめてもらいましたので、
安心して泣くことが出来ましたし、その温もりを感じられているだけでとても幸せでした。
「ありがとう、美香さん。あなたのおかげだよ」
そう告げると、彼女はとても嬉しそうに微笑んでいました。
そんな彼女の笑顔が、私を勇気づけてくれましたし、
これからも彼女と共に頑張り続ける決意を固めることができました。
「これからもよろしくね、美香さん」
そう言って手を差し出すと、彼女は優しく握り返してくれました。
そんなやり取りをしながら帰路についていると、ふと気になったことがありました。
それは、最近になって私のお尻が大きくなってきたことです。
今までは特に意識していなかったのですが、最近は少し気になってきたのです。
というのも、美香さんはいつも私のことを褒めてくれますが、
その度に尻肉を撫でてくることが多いからです。
最初は恥ずかしかったのですが、今では慣れてきてしまってあまり気にならなくなっています。
ただ、他の人からどう見られているのかが少し心配だったりします。
でも、美香さんが喜んでくれるのならそれでいいのかな? と思ってしまいます。
そんなことを思いながら歩いているうちに家に到着しました。
そこで一旦別れてから夕食の準備をすることになっています。
そして夜になると、いつものように二人で食卓を囲みます。
その後は、お風呂に入ったりテレビを見たりと、まったりとした時間を過ごします。
そして寝る前に、もう一度二人で抱き合ってから眠りにつくのでした。
これが、私と美香さんの日常です。
そして、こんな日々がずっと続いてくれたらいいなと思っています。
今日もまた、明日も、明後日も、その先も、
ずっと、ずっと、永遠に、この幸せが続きますように……。
そんな願いを胸に秘めながら、私は眠りに落ちるのでした。
翌朝、目が覚めると隣には既に美香さんの姿はありませんでした。
恐らく先に起きて朝食の準備に取り掛かっているのでしょう。
なので、私も急いで身支度を整えて台所に向かいました。
そうするとそこには既にエプロン姿の美香さんがいて、
既に料理の下ごしらえを済ませているところでした。
そんな光景を見て思わず笑みが溢れてしまうと同時に、
なんだか新婚夫婦みたいだな、なんて思ってしまいました。
そんな事を考えていると急に恥ずかしくなってきたので、
慌てて頭を左右に振って邪念を振り払い、気持ちを切り替えようとしました。
だけど、それでも胸のドキドキは収まりませんでした。
それどころか、どんどん鼓動が激しくなっていくばかりでした。
そんな時、不意に背後から声をかけられたので振り返ると、
そこには美香さんの姿がありました。
挨拶を交わすと、そのまま一緒に朝食を作り始めました。
とは言っても、私はまだ初心者なので簡単な作業しか出来ませんが、
それでも美香さんに教えてもらいながら少しずつ覚えていきました。
そして完成した料理をテーブルに並べていくと、あっという間に準備が整いました。
後は食べるだけです。
いただきますの合図と共に箸を手に取ると、早速食べ始めました。
うん、美味しい!
やっぱり自分で作ったものは格別です。
そう思いながら次々と口に運んでいきます。
そしてあっという間に完食してしまいました。
「ごちそうさまでした」
と言って食器を片付けた後、歯磨きをして、顔を洗うなど朝のルーティンをこなし、
着替えを終えたら出発の時間です。
玄関で靴を履いていると、後ろから声を掛けられたので振り向くと、
そこには美香さんが立っていました。
彼女は私に笑いかけると、手を振って見送ってくれました。
それに答えるように手を振り返すと、私は元気よくドアを開け放ち、外に出ました。
そうすると、目の前に広がる景色はとても綺麗で、思わず見惚れてしまいそうになる程でした。
そんな美しい街並みを眺めながら、今日もまたレースに向けて練習を始めます。
まずは軽くジョギングをしてからストレッチを行い、身体をほぐします。
そして、柔軟体操を終えると、いよいよ本格的な練習がスタートします。
まずは軽いコースでタイムを計ってから、徐々にスピードを上げていき、
最終的には全力で走るというのが基本的な流れとなっています。
そうして一通りの練習メニューをこなした後、今度は筋トレに入ります。
腕立て伏せや腹筋、スクワットといった基本動作を順番に行っていき、
その後にダッシュやジャンプなどの有酸素運動を行っていきます。
最後に、再度筋力トレーニングを行って、今日のトレーニングは終了となります。
こうして毎日のトレーニングを続けることで、着実に実力をつけていけると信じています。
それからしばらくの間、練習漬けの日々を送っていましたが、そんなある日のこと、
突然美香さんから大事な話があると言われました。
一体なんだろうと思いながら話を聞いてみると、その内容に驚きました。
それは、私が出場予定のGIレースに美香さんも出場するというのです。
私は嬉しくて興奮してしまい、思わず美香さんに飛びついてしまいました。
しかし、すぐに我に返り、自分が何をしたのかを理解しました。
顔が熱くなるのを感じ、恥ずかしさのあまり俯いてしまいましたが、
美香さんは優しく抱きしめてくれました。
その温かさを感じながら、私は美香さんに言いました。
「ありがとう、美香さん」
彼女はにっこりと微笑んでくれた後、再び強く抱きしめてくれました。
そして耳元で囁くような声でこう言ってくれたのです。
それを聞いた瞬間、涙が溢れてきました。
でも、悲しくて泣いているわけではありません。
むしろ逆で、嬉しすぎて泣いてしまったのです。
だって、大好きな美香さんとこれからも一緒に走れるのだから当然じゃないですか。
だから私は彼女に感謝の気持ちを伝えました。
それからしばらく抱き合っていたあと、お互いに見つめ合ってからキスを交わしました。
それがとても心地よく感じられ、いつまでもこうしていたいと思いました。
しばらくしてから唇を離すと、唾液が糸を引いているのが見えました。
それが妙に艶めかしくて、余計に興奮してしまいました。
「ねぇ、もっとしよ?」
そう言って誘うと、彼女は応じてくれた。
そのまま押し倒されると、彼女の舌が入ってきた。
私もそれに応えるように絡め合わせる。
お互いの唾液を交換し合うように激しく求め合った後、口を離すと銀色の橋がかかった。
それを見た瞬間、背筋がゾクゾクとした感覚に襲われた。
「もっとキスして下さい、お願い」
「いいよ」
そう言うと再び唇を重ねてきた。
さっきよりも深く激しい口づけに頭がボーッとしてくるほどだ。
だが、それでも足りないとばかりにさらに強く抱きしめられた。
「このまま出かけない?」
「いいですよ」
私たちは服を着替えると家を出た。
そうすると、美香さんに声をかけられた。
どうやら彼女も同じことを考えていたらしい。
私たちは顔を見合わせると笑いあった。
そして手を繋ぎ、街へと繰り出したのだった。
レース前はいつも緊張してしまうけど、今日は不思議と落ち着いている。
なぜなら隣に彼女がいるからだ。
それだけで安心していられるし、何より心強い。
そんな彼女と一緒に過ごせることが何よりも嬉しかった。
二人でショッピングをしたり、映画を見たりしているうちにあっという間に時間が過ぎていった。
「そろそろ帰ろっか」
そう声をかけたとき、一瞬寂しそうな表情を浮かべた気がしたけれど、
気のせいだろうか?
それとも私の思い過ごしかな?
そんなことを考えつつ帰路についた。
家に着く頃には辺りはすっかり暗くなっており、
夕食を食べてお風呂に入ったあとは布団に入った。
明日はついに決戦の日だ。
絶対勝ってみせる!
そんなことを考えながら眠りについた。
朝起きると既に美香さんは起きていたようで、台所の方からいい匂いが漂ってきた。
ベッドから起き上がると、急いで着替えて台所に向かった。
そこにはエプロン姿の美香さんが立っていた。
彼女は私に気がつくとニッコリ微笑んでくれた。
それだけで幸せな気分になれるから不思議だ。
そして二人で朝食を食べ終えると、いよいよ準備に取り掛かることにした。
まずは念入りにウォーミングアップをすることから始めることにする。
全身をしっかりと温めてからでないと怪我をしかねないから。
その後、走行フォームの確認などを行った後、本番を想定して走ることになった。
最初はゆっくりと走り出し、徐々にペースを上げていく。
最後の直線に差し掛かったところで一気に加速する作戦だ。
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