花火

旅好き

第1話

「華凛!こっち、こっち!」


友達に手を引っ張られながらグランドに出る。

夏なのでやはり外に出ると暑い。

グランドでは友達たちが楽しそうにバレーボールをしている。


「おーい、華凛もやろうぜ~!」


敦に大きな声で誘われた。

ホントはやる気はなかったんだけど仕方ないか。


「うん!今行くー!!」


私はそう言いながら友達のところへ向かった。





♢♦♢♦♢♦


あぁ、今日もつまんないな。

六時間目の授業を一切聞かず私は窓をぼーと眺めていた。

ちなみに私の席は窓側の一番後ろなので多少なら寝ていてもばれない。

窓のぞいているとある一人の少女が大勢の不良に囲まれていた。

うわぁ、今の時代に不良とかいたんだ。

ってそんな場合じゃない!

早く先生に言わないとあの子が!!


私がそんなことを考えていると不良が女の子に襲い掛かった。


あぁ、間に合わなかった‥‥‥


私が絶望して女の子の方を見ると、素手で不良をなぎ倒していた。

相手の不良が女の子に殴りかかってきたと思ったら次の瞬間にはお腹を押さえてうずくまっている。

すべての不良を倒した女の子は地面に置いていたカバンを持って校舎の方へ歩いて行った。

















かっこいいい。











その時私は生まれて初めて恋をした。

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花火 旅好き @shizukukurogane

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