第25話 黒紫憧さんと四月の日々⑮
なんだ?
なんで急に、こんな
「教えてヤロウ。ワタシは今日、とある生徒をここに呼んでいた。その生徒は、お前に負けず劣らずの問題児で、去年から不登校気味デナ。
シカシ、シカシだな。一時間ほど前、ここで
……頭が、もっと痛いよー。
え、なに? その女生徒、というか、
あのギャル風の赤ジャージ同級生だよね? ぼくが怪我したの、半分は彼女の頭突きの
それで、出席不良ぎみだったから、
「問題児、ですね」
「お前に言われたくはナイだろうけどな?」
なにおう、と反論を言おうとして、今日の部活動紹介をこっそり抜けたことを思い返す。それに
悪事に上下はない、なんて綺麗ごとを言うつもりはないが、カテゴリーとしては同じ穴のムジナだ。ムジナ同士を
「それでダナ。
「教師が生徒を保護するのは当然の役割ではないですかね?」
「ウン。ならば脅しと行こう!」
そこには動画が流れていた。
画質のいい、短い動画が。
『ヨーシ、ヨシ。
゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ!
゙ゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ!!
「
「うおっと。へっへー。無駄ダ無駄ダ。そんな頭に包帯まいた貧血気味で、この小鹿のように
「ン? ン? どうした。ナニか言うことがあるんじゃないかな。なあ、ゆうひボーイ?」
「
「ウーン。まだ生意気な本心が聞こえるが、マア、良しとしよう。ワタシは
いつか両鼻にピーナッツを詰め込んでやる……!
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