第21話 黒紫憧さんと4月の日々⑪
コケコッコー
コケコッコー
でも、その風を後押しすることはできる。
パフォーマンスを終えた時、ぼくだけが注目しているだろう彼女の肩が、小刻みに揺れているのが分かる。
三月に入る前、もう覚えてないことになったあの時だってたしか――――。
「いいよ。すごいよ!! 入る入る、ぼくも部活動に入るよぉぉぉぉ!!」
自分のキャラに似合わない、とても大きな声を出した。
周囲がビックリしているが、続いてぼくは
無音で終わっていた部活動紹介は、けれどぼくのちっぽけな
嘘か真実か、誠実か。
そんなのは信じたいように信じればいい。
そもそも部活動に入って失敗したところで、消費者金融に飛び込むような事態にはならないんだから。
なあ、
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