第12話 黒紫憧さんと4月の日々③
よるねのと間違えて、猫が十匹かがみ餅みたいに
その
「あ、ありがとう……コフコフッ、ご、ごめんなさい」
さすがの
落ち着いた
「そういえば今日から新入生への部活勧誘がはじまるね?」
「え、あ、な、流すのっ!? さっきのコト!」
うん。まあ……。切り替えがうまくいかず口から出たサビみたいなものだし。
そもそも『チョー可愛い』に込められているプラスの意味に違いはないので、訂正するのも変だし。結論スルーで。
ぼくの
「ワクワクするね。すごいワクワクするじゃん!
「
ホワッツ? なんて? 人間の体は一つで、腕の数は二つだっていうのに、なんで三の答えが出てくるんだい? ワハハ。
「
「帰宅部と下校部と直帰部、あと自宅警備部くらいかなー?」
「ええと、ええと、ううんと…………ぐすっ!」
いや、いいんだよ。
そもそもぼくは一人でゆるゆると過ごすのが好きなので、部活動などには加わらない方がいい人種なのだ。きっとそうなのだ。
決して運動が苦手とか、集団行動になじめないとか、そういうことじゃない。ホントだぞ? ホントだからな!
まだ本気だしてないだけ、まだ本気だしてないだけ、とぶつぶつ詠唱を唱えるぼく。それとは一転して、
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