20240128 洗濯機と実家

 ボタン1つで洗濯量を計測し、それに見合った水量を選択してくれる、とても優秀な家電の代表、全自動洗濯機。

 しかし、ユニクロのフリースフルジップジャケットを、2枚同時に洗いたい場合に選ばれたその水量には納得がいかない。

 たとえば水量が『低』『中』『高』とあるとして、『高』だっていいくらいの体積なのに、よりによって『低』が選択されるなんて、話にならない。乾いているフリースがいくら軽くても、水分を吸ったフリースのずっしり感を回転させるには、それなりの水量が必要になりやしませんかとっ。

 これだけ世の中にフリースが普及しているのだから、洗濯機のメニューボタンに【フリースコース】を追加してほしい。

 と、遊びに来た娘に嘆いたら、

「そいう時の為に【我が家流】っていう、水量とか脱水時間が自由に組み合わせ出来て、なおかつ記憶させておく機能が付いてるんじゃないの」と、瞬殺された。

 そういえば、そういう機能ありましたね、うちの洗濯機に。

 ごもっともなご意見ありがとうございます。

 何でもかんでも機械のせいにしてごめんなさい。

 取説を再読します。



 嫁いだけど近くに住んでいる娘が遊びに来た。

 旦那さんが日曜出勤の時は必ずと言っていいほど、実家に来ている娘。

 せっかく家で一人になれるチャンスなのに、なぜわざわざ実家に来るのか不思議なのだが。

 娘曰く。

「休日に旦那がいると実家に来るのも気を遣うし、家にいると家事をしなくちゃいけないし、ここの方がゆっくりできるから」

 なるほど、大正解っぽい理由だ。

 そんな娘はよく喋る。

 最近の購入品の事、仕事の事、旦那の事、旦那の義父母の事、旦那の兄夫婦の事、そして、旦那の兄夫婦の子供たちの事とかまで。

 聞いてる私のことはお構いなしに喋るので、「私の等身大パネルを作ってプレゼントしましょうか?」と言ってみたら「それはいらない」と秒で拒否された。

 それにしても、ずっと喋ってる。

 私がトイレに行く時も、見計らって「ちょっとトイレ行ってくるね」と断らなきゃならないくらいに、ずっーーーと喋ってる。

 試験的に途中で推しの話をぶち込んでみたりするのだが。

「ちょっと見てよ、このビジュやばくない?」

「えー、やば」

「やばいよね」

「でね、さっきの続きだけど」

 推しの世界に逃げ込もうとする私を、そうはさせないと圧をかけながら引き戻す娘。

 午前中から来てそんな感じだから、お腹もへる。

「お昼は焼きそばでいい?」

「最高!」といって、親指でGood!をする娘。

 フライパンでじゅうじゅう音をさせながら焼きそばを炒めている時でさえ、それよりもデッカイ声でしゃべり続けている。

 そして、振り向いたらヤツむすめがいた。

 わざわざ椅子を持ってきてすぐそこに座って……。

 こ、怖いんですけど。

 

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