洸龍歴678年/狂焔(後編)(最新話)まで読んでのレビューです。
これは、大きな悲しみを未来への渇望としながら、飛龍たちを大切にしたいと願う、がむしゃらに頑張る少年ヒューイの成長譚です。
牧場で龍が大量生産され、馬が飛龍に取って代わられている世界。しかし飛龍たちの立場は弱く、大切にされていない世界です。そんな中で、ヒューイは飛龍たちと絆を育んでいきます。彼のことを気に入り、助言や手伝いもしてくれる伯爵令嬢ギネヴィアと共に。
飛龍特有とされている病を治そうと必死になり、周囲をも巻き込んでいくヒューイには、応援したくなるひたむきさがあります。飛龍も個性的で可愛いですよ!
そしてギネヴィアが、とてもとても魅力的な女の子なのです。貴族ならではの考え方も持ちながら柔軟性があり、彼女自身の賢さ、愛らしさがあるのです。きっとお話を読み進めるうえで、まだ発展途上の二人の様子は微笑ましいものに感じられることでしょう。
今、ヒューイを取り巻く状況はまさに四面楚歌。ここからどう物語を紡いでいくのかが、とても楽しみなお話です(^^)