第3話 女賢者は聖女パーティから追放される
此処は「クレスタ」の西のイプシオン大陸にあるロレビア教国の王都ゼオンレイクの高級食事処の中で
女性達が話をしていたのであった。
その女性達は聖女パーティで名前は『天使の翼』である。
リーダーは『聖女』であるユリア=ダイヤモンド。
そして『剣聖』であるベロニカ=エメラルド。
『大魔導士』であるシルヴィア=ガーネット。
『武闘家』であるリオン=オ=パール。
最後に『賢者』であるマリアンヌ=ガートランド。
以上女性5人のパーティである。
元々この5人は王立騎士魔法学園の卒業生であり、その中で上位5人で結成して活動していたのであった。
結成して2年でSランクまで上がった期待のパーティであったのだ。
そして、ユリアがマリーに話を始めるのであった。
『マリー。貴方.....このパーティを辞めてくれないかしら?』
「ユリア。何でそう言う事を言うの?」
マリーは反論をするとベロニカが答えるのであった。
『あんた。今魔法使えるの?』
「いつも使っているのじゃない!」
『いいや。前に『黄昏の迷宮』に行った時、キングオーガ10体と遭遇したよね? あんたは下級魔法しか放っていないのじゃないの?』
「それは......。何故か上級魔法が使えなくなっていたの」
『おかげで私が貴方の代わりに魔法を出して無事に済んだけど?』
シルヴィアが呆れた顔で言った。
「あの指輪.....ユリアから貰ったの指輪を付けたせいで何故か下級魔法しか使えなくなった.....。」
マリーがそう言うとユリアは怒鳴りつけるのであった。
『何? それって私のせい?』
「.......。」
『だから。今の貴方は役に立たないから、早く出て行ってよ!』
「.....分かった。」
マリーは酒場を出て行ったのであった。
マリーが出た後、ユリア達は大笑いしていたのであった。
『見たあ? あの傲慢なマリーが青くなって出て行ったわ。』
『ベロニカって。』
『そうよ? ベロニカ。元は私達の仲間だった人だよ?』
『そう言うシルヴィアだって、めんどいと思っていたでしょうに?』
『そう言うユリアだって、あの主席が居なくなって済々しているのでなくて?』
『リオン。またあ。そう言う.....。』
『『『『あはははは!』』』』
『これからは4人で頑張りましょう』
『そうね。ユリア.....今夜もお願い』
『良いわよ? たっぷりと可愛がってあげる皆にもね?』
『『『うん.....。』』』
実はこの4人はレズ関係であった。
マリーは固い性格で、特に女性を好きになるのは嫌であった。
それもあるが、マリーは王立騎士魔法学園の創立史上初の『賢者』の称号を持っていて、4人はマリーが邪魔になってユリアがたまたま怪しい老人から指輪を買ってマリーに友情の証としてプレゼントをしたのであった。
そのお陰でマリーはこの5年の間に魔法が下級魔法しか使えなくなってしまったのであった。
『まあ。あの子は大丈夫でしょう。だって侯爵家の次女でしょう? 結婚すると思うわ。』
ユリアはそう言って笑っていたのであった。
マリーはユリア達と別れた後、ギルドに行くのであった。
「ギルドで依頼を受けないとこれからは一人だから.....。」
ギルドの中に入ると受付嬢に声をかけるのであった。
「いらっしゃい。これはマリーさん。」
「何か依頼がある?」
「そうですね....これなんかどうですか? ゴブリン討伐10体で銀貨5枚」
「なんで、もっと上のが受けれるはずでしょう?」
マリーはSランクの冒険者なのでDランクの依頼を受けても意味がないと思っていたのであったが.....。
「マリーさんの今のランクはDランクなので。今はこれしか受けれません!」
「なんでDランクなの!」
「マリーさん。「聖女」パーティから解雇されたのでしょう? 元々マリーさん以外はSランクだったのでDランクのリンダさんには同行扱いをしていたからSランク相当の扱いしていたのですよ?」
受付嬢はそう言い放ったのであった。
受付嬢の話だと、元々「聖女」パーティは4人で構成していて、結成当時全員Dランクであったのだが、ユリアがマリーのみパーティ扱いじゃなく同行扱いとして登録していた為、パーティランクが上がってもリンダのみDランクの扱いになっていたのであった。
「そんな......。」
「どうします? 受けますか?」
「受けます.....。」
マリーはゴブリン討伐の依頼を受けたのであった。
そしてギルドから出るとリンダは宿を探し始めた。
「今持っているのか金貨10枚しかないから.....、安い宿を探さないと....。」
色々宿を探して見つけたのが一泊銀貨5枚の宿であった。
そして、部屋に入るとマリーはステータスを確認をするのであった。
名前マリアンヌ=ガートランド 25歳 女性 職業 賢者
身長158センチ 体重49キロ B70(85) W54 H85
HP3000(350000)/MP4000(800000)
攻撃E(C)・防御G(B)・魔法D(S)・俊敏D(S)・賢さD(S)・器用D(B)
スキル:
<物理・魔法耐性><全異常耐性><身体強化><全属性魔法><全支援魔法>
<全回復魔法><魔法作成><無提唱><転移魔法><全異常耐性><鑑定><道具箱>
但し<全属性魔法><全支援魔法><全回復魔法>に関して「呪いの指輪」の効果の為、初級魔法のみ使用可
<鑑定><道具箱><無提唱>は使用可
<転移魔法><魔法作成>は使用不可
備考:<呪いの指輪>装備(取り外し不可)
<呪いの指輪>.....全体の能力が下がり、魔法も下級魔法しか使えなくなる。
他に女性なら胸が小さくなり、男性ならあそこが立たなくなる。
解除方法はもう一つの指輪を装備した相手と
男性なら同じ装備をしている女性にキスをするとあそこが元にもどる。
女性なら同じ装備をしている男性にキスをされると胸が元にもどる。
「これって....女性なら.....レズで、男性なら...しかもデブとかキモい相手だと...。」
リンダは震えながら寝るのであった。
だが....半年後にマリーの運命が一転をするのであった。
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