一人台本/日常

無呼吸

「」

日常


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄


性別、一人称、口調、アドリブなど、世界観が崩れない程度にご自由に演じてください。


𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄



喉が痛い、声が出ない、口が乾く、手足が痺れる、身体の感覚がない、音が遠い、視界がぼやける


でも確かに、生きている

生きていると感じる


真っ暗な穴の中に落ちたみたいだ


何かが見えた


それは今にも消えてしまいそうな蝋燭の明かりの様で

けれど太陽みたいに眩しくて、温かくて、いい匂いだった


その光に手を伸ばすと、そっと胸の中に入ってきて

僕はそれを抱きしめた



ここはどこだろう



まだ腕が動く

力を振り絞ってその光に手を伸ばした

その光が僕を引き上げてくれた

僕は必死に藻掻きながら穴の外に出た



そこには日常があるだけだった

読みかけの漫画、全く進んでいない課題、食べかけのポテトチップス、殴り書きの、誰宛でもない手紙、


いつもと変わらない部屋



日常が、僕に生きろと言っていた



そうだ、、

今日僕は、死のうとしていました


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一人台本/日常 無呼吸 @0591122

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