第30話
翌日の朝
「それでね~何か俺に言ってたんだけど上手く聞き取れなくて…」
「それは気になるわね!」
「一体誰なんだろうな?その騎士の着ていた銀色の鎧が目印になるだろな!」
「はいお待ち!今日の朝食はコケッコの卵焼き、蜂蜜パン、サラダ、ホーンラビットの肉入りシチューだよ!」
「うわぁ~旨そう!」とキラキラ顔のロイド。
「っわ!?ちょっとロイド涎出てるってもう」
「旨そうなんだからしゃあねえだろう?」
「もう!あなたがちゃんと注意しないからロイドが行儀悪い事するんでしょが💧まあ良いわ頂きましょう!」
「あんた達家族で旅してるのかい?」
「ああ、そうだぞ!」
「そうなのかい!それとさっきのその子が言ってた話だけど、あたしゃ一回ここに来ていた騎士達を見ただけだから良く分からないけど、もしかしたらウエストノートの王宮騎士が着用する鎧かもね」
「ふ~んまぁ良いや!早く食べて王都行こうよ!」
「あんた達王都方面の西の街道を行くのかい!?」
「ああ、そうだが」
「止めておきな!今彼処は強力なアンデットが出るらしくて高ランクの冒険者でもなきゃ無理だよ!」
「それは問題ない」「そうね」「おばちゃん俺達凄いんだぞ」と三人はギルドカードを宿屋の女性に見せた。
「は~あんた達Aランク冒険者だったのかい!成る程ね~なら大丈夫かね!その子もドラゴンの子どもを連れているみたいだしまたこっちに来たら、うちに寄っておくれ」
「おう!その時また泊めさせてもらう!」
「ご飯とても美味しかったです」
「おばちゃんありがとね!」
朝食を食べ終わった一行は、直ぐに身仕度を整えラッテルを出て徒歩で王都に向かうべく西に向かう途中聞いていたアンデットに出会った。
「あれ?何かここだけ急に暗くなってきたぞ!何でだ?」
「どうやら件のアンデットがお出ましのようだ!」
其処にはかなり身分の高そうな騎士の甲冑を纏った首無しの魔物が行く手塞ぐように立っていた。
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