第29話

そして3日後

「アレンさん色々教えてくれありがとな!」

「アレンまた見かけたら声掛けてくれ」

「ニーナさん色々と魔法教えてくださってありがとうございました!」

「ええ此方こそありがとね」

「皆またな!」

「じゃあね~」

「ガウガ~」

そしてドーラの冒険者達から見送られた一行は西門から出て徒歩で街道を西に進む、目指す目的地はウエストノートの王都ウエイル。

そして現在ドーラを立ってから5日程が経っていた。道中、一行は小さな村等に立ち寄りながら進み漸く王都手前の宿場町ラッテルに着いた。皆町に入る為に身分証を出して審査を受けてから町に入って行く、そして一行も並んで待ち漸く順番がきたので門番の兵士にギルドカードを見せる三人。

「次の者身分証を出してください」

三人は各々ギルドカードを出して兵士に渡す。

「うん?お前達家族か?三人ともAランク冒険者とは凄いな!」

「そうか?まあこの町には旅の途中で寄っただけだ」

「そうなのか行き先は王都か?」

「そうだ」

「ならまだ街道を行くのは止めた方が良いぞ」

「なぜだ?」

「この先の街道に2日前から高ランクのアンデットの群れが出てな討伐しに行った連中は皆帰ってこなかったからな!討伐されるまでに行くなら自己責任だぞ!」

「成る程な!まぁ今日の所はこの町で一泊してから行くことにするわ!」

「そ、そうか分かった!まあ解決してくれたら此方も助かるから止めないがね…おっと問題無いな通って良し」

「おうじゃあな!」

アンデット騒ぎで宿場町は足止めされている人でごった返していた。一行は先ず町に入って直ぐに宿を取り、大浴場に行って体の汚れを落とす事にして食事した後疲れを取る為に早めに就寝する事にした。

その夜…

「う、うう!もう…止めてくれ!…、こ、私を…姫…様…お許し…さい」と何処かの国の鎧を着た騎士が呻きながら訴えていた。

「うん?何だ夢か?変な夢だな!まあ良いやふぁ~あ眠い💤」ともう一度眠りに就くロイド。


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