第28話
翌日アレン達はドーラの街南側の服飾商店街に来ていた。
「ねぇ母さん今日はこっち側に何しに来たの?」
「あんた達と言うか私達三人の着替えを買いに来たのよ!」
「ええ~俺はこの旅装束気に入ってるけどな~」
「あんたはそれで良いかも知れないけど、女の母さんは気にするの!」
「俺はどんな姿でもニーナだから好きなんだよ」
「な!?何言ってるのよ!もう!」と顔を紅く染めながらアレンの背中をバシバシと叩く。
「何だかんだ二人とも仲良いよね」とニヤニヤ笑うロイド。
「そこの仲良しさん~うちの服買っていかないかい?」と膨よかな店主の女性が声を掛けてきた。
「入ってみようよ!」
「そうね、お願いします」
「はいよ、入っとくれ」
カランと耳心地の良い音ともにドアが開き中に入ると様々な服や下着等々が陳列されていた。
「えっとじゃあ~私と夫と息子の三人分の服とか下着とかを選びたいのでオススメとかあればお願いします」と言う事で1時間くらい三人の服選びに時間を使い多めに買い込み、全て魔法の袋に入れたいった。
「どうもありがとうね!」
「おばちゃんありがとうね!」と手を振り店を出た後、その他雑貨を買い揃える為に雑貨屋で買い込み、昼飯を近場の店で食べて店を出た所で一人の青年に声を掛けられた。
「失礼!私このドーラ支部の魔道師協会ギルドの者なのですが、我がギルドマスターマーカスが、あなた方ファミリアの三人にギルドまで来ていた頂き、話をしたいと仰られているのですが、御足労願えませんでしょうか?」
「どうする?」
「まぁ今日の用事は済んだし良いんじゃない?」
「分かった!行こう」
「ありがとうございます!ではギルドまで
御案内致します」と言う事で魔法使いが描かれた看板に魔道師協会ギルドと書かれていた建物に一行は入って行きそのままギルドマスターの部屋の前まで来ていた。
「失礼します!ギルドマスターファミリアの方をお連れしました」とノックするギルド員。
「入れ!」
「失礼します!」
「ファミリアの皆さん突然呼び立てして申し訳無い!俺はこのギルドのギルマスのマーカスだよろしく」
「どうも、それよりご用とは何でしょうか?」
「ああ、用というのは他でもない君達の魔法能力の秘密やその強さについて聞きたいと思っていんだよ!」
「強さ?ですか?」
「そうだ!どんなものか見せて欲しいのだよ!それと鑑定ステータスは冒険者ギルドのギルマスから教えてもらって知っている後は君達の住んでいたアーク族の集落について聞きたい!あと無詠唱のやり方もだ!どうだ?」
「まぁ別に減るものでも無いし、構いませんよ!」
「本当か!?では質問するので答えれる事は教えてくれ!」と言う事で色々聞かれた事を一行は説明していった。
その後は簡単な魔法の威力の測定など行い、ギルマスのマーカスを初め他の職員の者達全員が驚愕の表情をしていた。
「いゃ~今日は色々とありがとな!」
「いえいえお役に立てて良かったです!それではまた」
「おっちゃんまたな!」
そして一行は宿屋に戻って行った。
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