第25話
レッドに模擬戦を挑まれたアレンは二人と別れて訓練場に来ていた。
訓練場に着いたアレンとレッドは早速やろうと空いている場所を探していると、ギルド職員の一人であるラルフが此方気付き声を掛けてきた。
「お?ファミリアのアレンじゃないか!今日はどうした?こんな所に来て」
「ああ、今日はなこいつが俺と一戦やりたいらしい」と親指を立てて後ろのレッドを指して答える。
「お?誰かと思えば双剣士のレッドじゃないか!」
「よ!不良教官!」と手を挙げながら応える。
「元な!今はこいつの息子にぶっ飛ばされて目が醒めてからはしっかりやってるよ!で、場所を探してたんか?そうだな~よし一旦全員上がってこっちに集合だ!」と訓練中の者達を集めるラルフ。
「どうしたんっすかラルフさん」
「何々、なんだなんだ」「あれってレッドさんじゃん」と手を止めて此方に集合する訓練中の冒険者達。
「今からこの中央でアレンとレッドの模擬戦をする各自その間少し休憩しながら見ておけ」と指示を出すラルフ。
そしてアレン、レッドが両者向かい合う様に立つ。
「俺が審判をしよう!よし!準備は良いな?」
「「おう」」
「では始め!」とラルフの合図で二人の模擬戦は始まった。
先ずはレッドに先制を譲り様子を見るアレン、数合打ち合った後レッドは双剣士の武術技ダブルスラッシュを打ち出す。
「うおーダブルスラッシュ!」
「ふん!ふん!」と素手で斬撃を打ち消すアレン。
「な!?まだまだ」ガキンガキンっとまた数合打ち合う。
「何で剣と拳が同じ音なんだよ!?」
「ちょっとあの人何者?」
「お前知らないのか?あの人は最近話題の登録から最速でAランクになったパーティーファミリアのリーダーのアレンさんだぞ」等々外野からは皆の話し声が聞こえてくる。
そうこうしている間に二人の模擬戦は最終局面を迎えていた。
「ハァハァ、くそ!やっぱり強ぇ~な~!」
「もう止めとくか?」
「いや次の最後の一撃で勝負だ!」
「おう!こいよ!」とここでアレンは剣を抜く。
そして「ガキン」と両者が一撃が交わるとレッドの2本剣が弾き飛ばされ訓練場の床に突き刺さり、アレンの剣はレッドの首元で止まっていた。
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