第19話
レイス達を討伐し魔の森の奥地に向かうべく一行は、現在魔の森のおよそ中間の所まで歩を進めていた。
「4日ぶりの魔の森だね」
「そうね、今日は、もう少し行った所の小さな湖がある場所でテントを張って寝床を作って、早めの夕食を済ませてから夜に群れが巣に帰ってきたところに攻撃を仕掛けるから準備しておいてね!」
「オッケー」「分かった!」「ガウ!」と各々返事を返しながら頷く。
夕食は屋台で色々と購入した物を食べた。
「ふう御馳走様でした!」
「やっぱり屋台の料理旨いなあ!」
「ガウガウ♪」
「早速手に入れた魔法の袋が役に立ったな!」
「よし!皆少し休憩したら火を消してワイバーンの巣がある魔の森奥の崖の窪地に向かうわよ!」
と言う事でアークマウンテン入り口の手前の崖になっている場所に来た一行。
「結構いるね!あっアイツ体が黒いよ!」
「本当ね!アイツがボスかしら?」
窪地には10体以上が巣を作っているのが見て取れた。
「よし!折角集まってる事だし全員で特大のをお見舞いしてやろうぜ!」
「はあ~この馬鹿!特大ではなく威力を抑えたが抜けてるでしょうが!」
「え~良いじゃん!ここ誰もいないし」
「村の周りと違うのよ環境を壊しては駄目だと村長もずっと言ってたでしょ?」
「まあ確かにそれは…」
「それにこれが終わったら多分上級ダンジョンに潜れる様になるだろうしな!そこで大暴れしてやれば良い、元気出せロイド!」
「お喋りはここまでね、同時に行くわよ!」
「そうだ!ちょうど良いロイド火魔法の上級メテオを教えてやるよ!」
「えっ!?良いの?やったー」とロイドに大きい火を纏う岩を思い浮かべるんだと教えるアレン。
「ハイハイもう良い?あの巣の真ん中を全員で少し威力抑えたメテオを放つのよ!分かった?」と指差し指示を出すニーナ。
そして巨大隕石が3つ空中に出現しワイバーンの巣に向かって落ちていき、ドガーンっと巣に命中し砂ほこりが立ち込める。
数分後、巣のあった窪地にはワイバーンらしき死骸があちこちに落ちていた。
「ん?あの黒いワイバーンが見当たらないな?」
「!?上よ!」
ギャオーとワイバーンのボスは憤怒の形相でこちらを睨み付けていた。
「あの攻撃の瞬間に気付いて空に逃げていたっ事?」
「ほう!流石ボスだけあるな!」
「ガウ!」と自分がやると胸を張りながらアピールするレオン。
「おいおい大丈夫かよ!?」
「大丈夫大丈夫!レオンああ見えて結構強いからね!まあ相棒のお前が言うなら良いんだが、レオン危険になったら退けよ?」
「ガウ!ガガウ!」心配するなと言わんばかりの返事の後に上空に飛んで行きワイバーンとの一騎討ちが始まった。
「レオン頑張って~」と応援するロイド。
森の上空、向かい合うは体長4メートルを超えるボスの黒いワイバーン、方やドラゴンの幼体普通では勝負ならないと誰もが思うだろう。
レオンは小さい体を生かして相手の前足や尻尾での攻撃ひらりひらりと回避するが中々攻撃に移せないでもいた。
痺れ切らした黒いワイバーンがブレスで攻撃しようと口に火炎を溜め攻撃準備に入るが、そこをレオンが一気に距離を詰めて下顎に子竜とは思えないような体当たりをかます!
「お~よろめいたぞ!」
「アイツスゲーな自分の何倍もある奴を体当たりで怯ませるとはな!」
「て言うかあの子のステータスってどうなってるの?獣魔契約してるあんたしか分からないでしょ?」
「ああそっか!じゃあ皆で見てみる?」とレオンのステータスを三人で確認する事にした。
・種族 ゴールドドラゴン(幼体)
・Lv 215
・年齢 15
・HP S
・MP S
・攻撃力 A
・魔法 B
・素早さ SS
・火炎ブレス、ブリザードブレス、ウインドブレス、セイントブレス
※ブレスは魔法ステータスで計算する
※ドラゴンは地竜系統、グリーン、レッド、アイス、ブラック、ゴールドの順に強くなる種族。よってゴールドドラゴンは全てのブレスを使いこなす事が出来る。
「だってさ!」
「ロイド…お前の相棒凄かったんだな…」
「今まで可愛いペット感覚だったけど、これを見た後じゃもうペット扱いなんて出来ないわね」
「ペットじゃねえぞ!レオンは俺の友達だぞ!」
「そうね、ごめんね!」
「そうだな、レオンは大切な家族だ!」と会話をしている間にレオンがボスワイバーンを追い詰めており、互いに向かい合って火炎ブレスを撃ち合う状況になっており、両者のブレスが重なるが、やはりレオンは幼体とはいえドラゴン系統最上位、均衡が徐々に崩れそのままボスワイバーンの顔を吹き飛ばした。
顔を無くしたブラックワイバーンはそのままワイバーン達の巣があった中間あたりに落下し動かなくなった。
「ガウ♪」とヤってやったでと言わんばかりに三人の元に戻りどや顔😤レオン。
「レオン凄いぞ!流石俺の友達だな!」
「ガウガウ!」
「ほんじゃボスワイバーンだけでも回収するかな」
「そうね~他はほとんど形が残って無いからね!ちょっとやり過ぎたわね!」と三人はワイバーンのボスを回収して野営場所に戻り一夜を明かすのだった。
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