第18話

アレン達が魔道師協会の館のレイス退治をしている頃、ドーラのギルドマスターブレイグの部屋に魔道師協会ギルドドーラ支部ギルドマスターのマーカスが訪ねて来ていた。

「なんか変わった事とか面白そうな事無いのか?」

「マーカス、本当お前は相変わらずだな!遊びに来る余裕あるのか?自分の仕事があるだろ!この不良魔道師め」と呆れ顔のブレイグ。

「お前こそ冷たいじゃないか~幼馴染みに対してそんな事言うなんて、それに俺は上級ジョブの大魔道師だっつうの!」と軽口を言い合う二人。

「で本当の目的は何だ?」

「単刀直入に聞きたい、ここ最近登録しに来た親子連れの冒険者いるだろ、そいつら何者だ?こっちの派遣している魔道師達からの話だから嘘では無いとは思うが・・・実際に見ていないから分からないが、奴等が言うには通常じゃありえない威力の魔法を行使していたらしいが…どうなんだ?」

「まあこれを見てみろ!」とニヤニヤしながら3枚の紙をマーカスに手渡すブレイグ。

「は!?何だこの馬鹿げたステータスは?それに何だこの職業は!?しかも子供がこのステータスもありえない!」と驚きを隠せないマーカス。

「フェイクでも何でもないぞ、全て事実だ!職業はおそらくは最上級ジョブだと思う。何でも魔の森の奥のアークマウンテンの麓に村があってそこで住んでたらしい。だから今此方から出した高難易度の依頼に行って貰っている」

「いやいや、彼処って人住めんの?」と目を点にして三人のステータスの紙とブレイグの顔を交互行ったり来たりしている。

「彼処に住んでいるからなんじゃないか?あのステータスなのもそうだが、何でも村にはスキルの取得の為の教本の様な物があるらしい」

「ハッハッハ!いや~これは面白い事聞いたな!一度その村に行くのもありだが、お前の話だと旅するために出て来たみたいだし先ずは奴等に会って話をするだけしてみるわ!ほんじゃな~」とマーカスは出て行った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る