第13話

次の日朝食を食べた後、三人は直でダンジョンのあるギルド出張所まで来ていた。

皆続々と手続きをして各ダンジョンポータルに入って行くのを見て三人は、中級に潜る手続きを行うため受付に並んで待った。

「おはようございます!ダンジョン出張所にようこそ!どちらに入場されますか?」

「おはようございます!今日は中級に潜ろうかと思います」

「畏まりました・・はい、これで入場手続き完了しましたのでお気を付けて」

「ありがと」「ありがとね、お姉さん」

そしてその足で中級ポータルに入る。

入るとまたとても広いエリアに出た。

「よし!今回も出来るだけ速く駆け抜けてゴールを目指そう!」

「分かったわ、ロイド罠に気を付けるのよ!」「オッケー!レオン行くよ」「ガウ~」と一行は少し言葉を交わすと中級の攻略を開始した。

各難易度の出現魔物は初級では危険度Gランク~Dランクまで中級ではDランク上位からBランクまでとなっていた。

先ず1階層からは道中ハイオークとウルフが出現し当然群れでも出現した。5階層までこれが続き、ドロップ品は魔石、ウルフは毛皮も時々ドロップした。5階層ボスはハイオークが20体、ウルフが30体ウルフロードが3体の編成だった。

6階層からはウルフロードとソニックダックと呼ばれる二足歩行の鳥の魔物出現し、道中の罠はロイドのサーチ魔法で対応していく。

「あれ面白そうだな~?ちょっと乗ってくる」とダダダと走るソニックダックに飛び乗るロイド。

「グエー」っと鳴きながら急に上に乗られたことでパニックになるソニックダック。

「あはははは~面白~いそれそれ!」

「お~いロイド行くぞ~」

「ホイホイ~」とロイドが背中から降りるとソニックダックは慌てて逃げて行った。

9階層では三メートルくらいある大きな鶏コカトリスが出現した。

「ロイド、こいつは石化の攻撃があるから気を付けて行けよ~」

「は~い!じゃあここは火魔法で焼き鳥にしーよおっと行くよ!レオン」

「ガゥ」

「罠にも気を付けるのよ~」

「分かってるって~」と走って行ってしまったロイド達を二人は追う。

そして10階層のボス部屋に到着した。

またいつもの様に扉を壊して中に入るロイド、中にはウルフロードが20体、ソニックダックが20体、コカトリスが10体出現しこれをアレンが全て倒す。

「ふむ、大したことないな!」

「そうだね父さん!あ、でも今回は宝箱が出たよ」とキラキラした目をするロイド。

そう初の宝箱ドロップである。

「ロイド、罠の確認してからよ」

「そうだった、サーチ・・特に罠はないみたいだね」

開けてみると小さな布袋が1個入っていた。

「お?これもしかして魔法の袋じゃないのか?」

「多分そうだと思うけど後で鑑定してもらうまでわからないわね」と言うニーナを余所にロイドは中にドロップ品などをドンドン入れていった。





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